楽天ファッション・ウィーク東京2024年春夏（Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 S/S）のオープニングセレモニーと「JFW NEXT BRAND AWARD 2024 授賞式」が楽天ファッション・ウィーク東京2024春夏初日の8月28日、カナコ サカイ（KANAKO SAKAI）のショー終了後、渋谷ヒカリエ ヒカリエホールA ホワイエで行われ、カナコ サカイのサカイカナコさんにフィジカル部門グランプリの記念品が贈られた。Text & Photo : Shinichi Higuchi（樋口真一）
「JFW NEXT BRAND AWARD」は、日本ファッション・ウィーク推進機構が2023年春夏からスタートした新たなデザイナー支援プログラム「JFW ブランドサポート プログラム」。日本ファッション・ウィーク推進機構のミッション「世界に向けた新人デザイナーの登竜門」を通して今後グローバルにファッション業界で活躍が見込まれる新しい才能を育成・支援していくことを目的としている。
日本ファッション・ウィーク推進機構が7月25日、都内で開催した記者会見では「ブランド設立2年弱。ランウェイショーはまだ早いと思っていましたが、このような賞を頂き覚悟を決めてやってやるぞ、という気持ちで準備しています。たくさんの人に知ってもらえるような、みんなの記憶に残るようなランウェイショーができたらいいと思っています」と語っていたサカイさん。当日は「ショーはどうでしたかって感じです。夢中で終わっちゃった気がして、大丈夫かなという気持ちも大きいんですけど、楽しんでいただけたらうれしいです」と笑顔。
「ショーが始まるのを待っているときに忌野清志郎さんの『よォーこそ』が流れていたと思います。ショーをやるつもりでは正直なかったのですが、ショーをやる意味を考えたときに、ルックブックだけでは伝えきれないブランドの精神性やアイデンティティみたいなものをみなさんに知ってもらえたらいいなと思い、ようこそというテーマのショーにしました」などと話した。
また、日本ファッション・ウィーク推進機構の古茂田博事務局長は「これを機会に、日本だけでなく世界で活躍することを期待しています」とあいさつ。
審査員を務めるサルバム（SULVAM）の藤田哲平さんは「僕も何度か東京でコレクションをやらせていただいていますが、お客さんが入って、待っている時間は重要だと思っています。会場に入ったときからライトの演出や忌野清志郎さんの曲も相まって、カナコ サカイというブランドの像が来たと思いました。ショーも疾走感があったし、これがカナコちゃんのデザインだということが服を通じて伝わってきたので、他の審査員とも選んでよかったと言っています」とエールを送った。
授賞式終了後にはオープニングセレモニーが開催され、開催宣言やオフィシャルスポンサー獺祭による乾杯なども行われた。
