2026年(第44回)毎日ファッション大賞受賞者決定 CFCL高橋悠介が大賞、TELMA中島輝道が新人賞

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2026年(第44回)毎日ファッション大賞の受賞者が決定し、シーエフシーエル(CFCL)代表兼クリエーティブディレクターの高橋悠介さんが大賞を受賞した。高橋さんは2021年の第39回毎日ファッション大賞で新人賞・資生堂奨励賞を受賞しており、5年を経て大賞受賞となった。新人賞・資生堂奨励賞にはテルマ(TELMA)デザイナーの中島輝道さんが選ばれた。

鯨岡阿美子賞にはビームス代表取締役社長の設楽洋さんと故・小室知子さん、話題賞にはデサントの「新水沢工場」が選出された。

2026年毎日ファッション大賞、大賞はCFCL高橋悠介さん

高橋さんは1985年東京都生まれ。文化ファッション大学院大学修了後、2010年に三宅デザイン事務所へ入社し、2013年にイッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)のデザイナーに就任した。2020年にCFCLを設立した。

2021年には第39回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞と「FASHION PRIZE OF TOKYO 2022」を受賞。2022年からパリ・ファッションウィークに参加し、2024年には「Vogue Business 100 Innovators: Sustainability Thought Leaders」の1人、2025年には「The BoF 500 Class」に選出された。

今回の大賞では、ニットの可能性を広げ、機能性と高いデザイン性を兼ね備えた新たな価値観を生み出してきたことなどが選考理由として挙げられた。一目でCFCLと分かる独自のクリエーションを確立するとともに、製造から販売、循環までを一体的に捉えた取り組みを展開している。

2026年9月には、初のブランドブック『CFCL: Clothing for Contemporary Life』をニューヨークのアートブック出版社リッツォーリから刊行する予定だ。

新人賞・資生堂奨励賞はTELMA中島輝道さん

中島さんは1981年生まれ。2010年にアントワープ王立芸術アカデミーを卒業し、卒業コレクションで「Christine Mathys賞」と「Louis賞」を日本人として初めてダブル受賞した。同年、ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)に入社し、ウィメンズデザインを担当した。

その後、日本のものづくりを学ぶため帰国し、2014年にイッセイ ミヤケへ入社。独立後の2022年にTELMAを設立し、「JFW NEXT BRAND AWARD 2025」を受賞した。

国内の産地に自ら足を運び、糸づくりから生地開発、職人技までを取り入れたものづくりに取り組んできた。ドレスを中心としたコレクションでは最新のプリント技術も活用し、日本の伝統や産地への深い敬意と現代性を融合した独自の世界観を築いている。こうした姿勢が今回の受賞につながった。

鯨岡阿美子賞は設楽洋さんと故・小室知子さん

長年にわたりファッション業界に貢献した人や団体に贈られる鯨岡阿美子賞には、設楽洋さんと故・小室知子さんが選ばれた。

設楽さんは1951年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、1975年に電通へ入社し、プロモーションディレクターやイベントプロデューサーとして活動した。1976年にビームスの設立に参加し、1983年に電通を退社した。

長年にわたりビームスを率い、日本のセレクトショップ文化とカジュアルファッション文化の礎を築いた。ファッションをより身近で楽しいものとして広めるとともに、若手デザイナーの支援や先駆的なコラボレーションを通じて業界の発展に貢献してきたことが受賞理由となった。

小室さんは1941年生まれ。編集者、スタイリストを経て三宅一生さんと出会い、1970年に三宅デザイン事務所を設立した。副社長としてイッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)の発展を支え、退職後は「チーム・ソルトン・セサミ」を結成し、15年にわたりチャリティー活動に尽力した。

三宅デザイン事務所では約40年にわたり、イッセイ ミヤケのものづくりと組織運営を支えた。表舞台に立つことなく、多くの人材の成長を後押しするなど、日本のファッション界の発展に長年寄与してきた。2026年4月13日に逝去した。

話題賞はデサント「新水沢工場」

話題賞には、デサントの「新水沢工場」が選ばれた。

デサントアパレル水沢工場は1970年、岩手県水沢市(現・奥州市)で操業を開始した。複雑で高機能な商品の生産を通じて培った職人技を生かし、2008年に「水沢ダウン」が誕生。2025年に新工場へ刷新した。

デサントは約30億円を投じて工場を建て替え、2025年に新工場を稼働した。生産数量の拡大に頼らず、一着当たりの価値向上に重点を置いたものづくりに取り組んでいる。新工場では、高度で丁寧なものづくりを支える環境を整備するとともに、環境への配慮や地域との共生、従業員満足度の向上も進めている。

海外生産が主流となる中、品質、技術、人材を次世代へつなぎ、日本で高品質なものづくりを続ける新たなモデルを示した点が話題賞につながった。

毎日ファッション大賞とは

毎日ファッション大賞は、毎日新聞創刊110年を記念して1982年に創設された。毎日新聞社が主催し、経済産業省が後援する。ファッションに携わる人々の優れた業績を顕彰するとともに、新たな才能を発掘し、ファッション情報の発信を通じてファッション界の振興と文化の育成に取り組んできた。

2026年(第44回)毎日ファッション大賞 受賞者一覧

◆大賞
高橋悠介 CFCL代表兼クリエーティブディレクター

◆新人賞・資生堂奨励賞
中島輝道 TELMAデザイナー

◆鯨岡阿美子賞
設楽洋 ビームス代表取締役社長
故・小室知子

◆話題賞
デサント「新水沢工場」

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