アートウィーク東京2026「AWT BAR」公開 伊東加恵が空間設計、現代美術家3人の限定カクテルも

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国際的なアートイベント「アートウィーク東京(ART WEEK TOKYO、AWT)」の開催に先立ち、期間限定のポップアップバー「AWT BAR」の内覧会が2026年11月2日、東京・南青山のemergence aoyama complexで行われた。建築家の伊東加恵さんが空間設計を手がけ、現代美術家の青柳菜摘さん、須田悦弘さん、森万里子さんが考案したオリジナルカクテルや、南青山の「LA & LE(ラ・エ・ル)」による限定フードを提供する。営業期間は11月4日から8日まで。

伊東加恵が手がけた「KURU KURU」の空間デザイン

今年のAWT BARの空間設計を担当した伊東加恵さんは、SANAAおよび妹島和世建築設計事務所に約10年間在籍し、2025年に独立した建築家。

空間のタイトルは「KURU KURU」。似ているようで少しずつ異なる形が集まり、互いに関係し合うことで、その場所ならではの景色をつくり出すことをコンセプトとしている。

会場には、曲線を描く金属フレームと黄色やピンク、緑、青などの半透明の部材を組み合わせた椅子やテーブル、オブジェを配置。形や高さの異なるユニットを組み合わせ、床面には白い曲線状の模様を施した。

伊東さんは内覧会で、小さなユニットが集まることで新しい風景を生み出すという発想を説明。今回はバーとして構成したが、別の場所でも異なる形に展開していきたいという考えを示した。

青柳菜摘、須田悦弘、森万里子が限定カクテルを考案

AWT BARでは、アートウィーク東京の会期中に展覧会を開催する3人の現代美術家が、それぞれの発想や作品世界を反映したオリジナルカクテルを提供する。

森万里子さんの「All That Shines -燦燦-」、須田悦弘さんの「パートタイムジョブ」、青柳菜摘さんの「田舎暮らしの5人の石鹸」の3種類で、作品の鑑賞だけでなく、味覚を通じてアーティストの世界観に触れられる企画となっている。

LA & LEが限定フードを提供 横溝隆一が料理のコンセプトを説明

フードを担当するのは、南青山のカフェ・オールデイダイニング「LA & LE(ラ・エ・ル)」。内覧会には総支配人の山下哲也さんとシェフの横溝隆一さんが登壇し、店舗や料理のコンセプトを紹介した。

提供するのは「鴨のリエットとパンデピスのガトー仕立て」と「りんごのタタン風サブレ」の2種類。

横溝さんは、鴨のリエットを使った料理について、見た目は小さなケーキやデザートのようだが、実際には塩味の料理であることを説明した。見た目から生まれる先入観と、食べた後に分かる味との違いを表現したという。

また、アート作品も制作の背景や作者の考えを知ることで見方が変わることがあるとし、料理でも、見た瞬間の印象が食べることで変化する体験を表現したと説明した。

2種類の料理には共通の食材としてリンゴを使用。塩味の料理には薄く乾燥させたリンゴのチップを、甘い料理には加熱してキャラメリゼしたリンゴを用い、調理方法によって異なる味や食感を引き出している。

横溝さんは、料理を味わった人が見た目と味の違いについて誰かに話したくなり、そこから会話や新たなつながりが生まれることへの期待を語った。

アートウィーク東京は11月4日開幕 56の美術館・ギャラリーが参加

アートウィーク東京2026は11月4日から8日まで開催され、東京都内の56の美術館・ギャラリーが参加する。

会期中は展覧会「AWT FOCUS」、映像作品の上映「AWT VIDEO」、トークセッション「AWT TALKS」などを展開。11月6日から8日には、参加施設を結ぶ無料シャトルバス「AWT BUS」も運行する。

AWT BARは南青山のemergence aoyama complexで11月4日から8日まで営業。営業時間は10時から22時30分まで(ラストオーダー22時)。入場無料、飲食有料。

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