デサントが銀座に「DESCENTE GINZA」オープン 単独店に刷新、店舗大型化も推進

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デサントジャパンは2026年9月17日、東京・銀座にデサント(DESCENTE)の直営店「デサント ギンザ(DESCENTE GINZA)」をオープンした。ゴルフブランドを中心とした複合店からデサントの単独店に刷新し、スポーツを原点とする技術や機能美を発信する。

オープンに先立つ9月16日にはメディア向け説明会を開催。デサントジャパン ブランドマーケティング第1部門 販売1部部長の島健太郎氏が、銀座への出店の狙いや今後の店舗戦略を説明した。

スポーツを原点に「プレミアム」を追求

デサントが掲げるのは、プレミアムスポーツブランドとしてのポジションの確立だ。

島氏は、プレミアム化は単にラグジュアリーファッションへ移行することではないと説明した。1935年の創業以来、スキーウェアなどを通じてトップアスリートを支えてきた技術を基盤に、日本のものづくりやクラフトマンシップを組み合わせ、独自の価値を高める。

銀座店は商品を販売するだけでなく、ものづくりやブランドの考え方を伝える場と位置付けた。香りの演出も取り入れ、五感を通してブランドの世界観を体験できる空間とした。

同社は銀座を「本格志向」の人々が集まる最重要拠点と位置付け、「Premium Performance Tech Base」を店舗コンセプトに掲げている。

銀座で以前から単独店を模索 並木通りに着目

同社は今回の業態転換を決める以前から、銀座でデサントの単独店を出す場所を探していた。島氏によると、銀座2丁目から6丁目まで候補地を検討した。

現在地の並木通りについては、人通りの多い中央通りとは歩行者の動きが異なり、通行する人が周囲の店舗にも目を向けやすい点に着目した。こうした立地特性などを踏まえ、既存店舗を改装して単独店へ切り替えた。

既存客に加え、新規客や訪日外国人、富裕層などにもブランドの価値を直接伝える。

3フロアで「機能美」を表現 フットウェアを拡充

店舗は3フロア、332.28平方メートル。水沢ダウン、オルテライン、スキー、ゴルフ、トレーニング・ランニング、フットウェア、バッグ・アクセサリーなどを扱う。

1階はパフォーマンス・フットウェアのフロア。入口付近には、同ブランドとして国内最大級となるフットウェア売り場を設け、スニーカーやサンダル、ブーツ、ゴルフシューズなどを揃える。空間は朝一番のスキーゲレンデをイメージし、左官材を45度に櫛引きした壁面にステンレスや面発光の照明を組み合わせた。

2階はオルテラインのフロア。直線的なライン照明を取り入れ、ブランドが持つ革新性や躍動感を空間で表現した。

3階はゴルフ・イベントのフロアで、木目を基調とした空間にゴルフ商品を揃える。天井と一体化した大型スクリーンを設置し、イベントの開催をはじめ、ブランドの歴史や技術を伝える展示などにも活用する。

空間デザインは建築家の鬼木孝一郎氏が担当した。商品作りにも通じる「機能美」を軸に、3フロアで異なる空間を構成した。鬼木氏は2025年からデサント直営店のデザインを手掛けている。

階段の壁面には、商品やそのディテールを基にした同店限定のオリジナルグラフィックを採用した。説明会では、シームテープやパンチング、水沢ダウン「マウンテニア」のディテールなどをモチーフにしたことも紹介した。

「水沢ダウン」の新商品を銀座店で先行販売

説明会では、岩手県奥州市の水沢工場で生産する「水沢ダウン」の2026年秋冬商品も紹介した。

8月21日に全国発売した定番モデル「マウンテニア」は、生地を10年ぶりにリニューアル。PFASフリーへの対応として、撥水剤を環境に配慮したものに変更した。

銀座店では、定番モデルより軽量で、羽毛量や羽毛密度を抑えた「ライトウェイトダウンジャケット」などを先行販売する。ノーカラーのライトウェイトダウンジャケットは、冬にはジャケットのインナーとして、秋口にはアウターとしても着用できる。

同じく羽毛量や羽毛密度を抑えた「インビジブル」シリーズは、ミニマルで都会的なデザインが特徴。縫製部分を内側に収め、表面をすっきりと仕上げた。コーチジャケットタイプなども展開する。

説明会では顧客層にも触れ、40代が最も大きなボリュームゾーンで、男性の比率がやや高いとした。ゴルフでは女性客の割合が比較的高いという。

店舗を大型化 世界の主要都市で旗艦店も視野

今後の店舗戦略では大型化を進める。

島氏によると、既存店舗は約165~297平方メートル規模が中心だったが、商品が増え、品揃えにも幅と深さが出てきたことで、それらを表現するための広い店舗が必要になっている。

商品を販売する場だけでなく、ブランドの価値を伝える空間を整備するとともに、グローバルでの発信拠点も拡充する。

島氏は「グローバル基幹店」を持つ方針を示した上で、旗艦店について約496平方メートル以上を一つの基準としていると説明した。「DESCENTE GINZA」は332.28平方メートルで、今後はこの規模を確保できる場所を探し、世界有数のエリアへの出店を進める考えだ。

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