
アシックスジャパンは2026年7月30日、翌31日にオープンする「ASICS FLAGSHIP SHINJUKU(アシックスフラッグシップ新宿)」で、「ASICS FLAGSHIP EXPERIENCE – SHINJUKU」記者発表会を開催した。アシックスジャパンの阿部雅社長が、新宿に国内2店舗目となるフラッグシップストアを開く狙いや、リアル店舗を通じて提供するブランド体験について説明。ゲストとして俳優の石井杏奈さんが登壇し、開業前に体験した店舗を「没入できる場所」と表現したほか、カスタマイズサービスや専用ラウンジでの体験を通して、自身が大切にする「納得感」「対話と信頼」について語った。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)

阿部雅社長「オンラインではできないリアル店舗の価値」

「ASICS FLAGSHIP SHINJUKU」は、東京・原宿に続く国内2店舗目のフラッグシップストア。新宿三丁目に位置し、1階から4階までの4フロアで、スポーツスタイル、ランニング、テニス、バスケットボール、ゴルフなどの商品を展開する。
発表会の冒頭、阿部社長はアシックスの創業哲学「健全な身体に健全な精神があれかし」と、ブランドスローガン「Sound Mind, Sound Body(サウンドマインドサウンドボディ)」に触れ、身体を動かすことを通じて心身ともに健やかな生活につなげるというブランドの考えを説明した。
その思いを国内外の客に届ける場所として新宿店を位置付ける。
阿部社長は、世界中のブランドや最新のトレンドが集まる新宿について「スポーツだけではなくて、アクティブなライフスタイルを楽しむお客様にとっても、最適な我々の提案ということになると考えています」と説明。「1階から4階まで各フロアでお客様のご要望に合わせて、専門的な接客とマーチャンダイジングを通じた、最適なブランド体験」を提供するとした。
新宿店では、対象のアパレルに刺繍やプリントを施す「ASICS CREATE(アシックスクリエイト)」と、専任スタッフが1対1で商品を提案する「PRIVATE LOUNGE(プライベートラウンジ)」を直営店で初めて導入。足形計測サービス「ASICS FOOT ID 3D(アシックスフットアイディスリーディー)」も設置した。
阿部社長は、こうしたサービスを通じた商品選びを新宿店の価値の一つと位置付け、「オンラインではできないリアル店舗の価値ということで、ぜひご体感をいただければ」とした。
石井杏奈さん「ASICS FLAGSHIP SHINJUKUは没入できる場所」

阿部社長の説明に続き、俳優の石井杏奈さんが登壇した。
普段からアシックスのウエアやシューズを愛用しているという石井さんは、「運動が好きで、よくアシックスさんのウエアやシューズを愛用させていただいているので、今回、本当にイベントに登壇できることがすごくうれしいです」とあいさつした。
開業に先立って店内を体験した石井さんが、店舗の印象を表す言葉として選んだのが「没入できる場所」だった。
「お店に入った瞬間から、フロアごとにアシックスさんのスポーツラインだったり、ランニングシューズがたくさんあったり、アパレルのラインだったり、いろんなアシックスさんの色が階ごとに違っていて、ブランドの世界観にすごく引き込まれた」と振り返った。
俳優という自身の仕事にも重ね、「私は俳優として、役に没入する時間がすごく多いので、その色に染まりたいなって思いながらお仕事をしている。階ごとの色と重なる感じ」が「没入できる場所」という言葉につながったと明かした。
店舗では、フロアごとに異なるデザインを採用。人工大理石調の床や木の什器を取り入れているほか、更衣室の床材の一部には、廃棄予定のシューズをマテリアルリサイクルしたフォーム材(EVA)を使用している。
こうした背景について石井さんは、「そういう背景を知ったことで、お買い物する時間が特別になったりとか、環境に良いものをチョイスした自分への肯定感もすごく上がる気がします」とコメントした。
石井杏奈さん、ランニングは週3回「吸汗速乾性を一番重視」


発表会で石井さんが着用したのは、新宿店限定の「JAPAN CRAFT Tシャツ」。日本の素材技術と縫製技術を組み合わせ、福井県越前市にあるアシックスアパレル工業の工場で生産する。吸汗速乾性も備えている。
石井さんは着心地について「めちゃめちゃ軽くて、肌触りがすごくいいです」と評価。「ランニングしてる時とかも、肌が擦れたりするじゃないですか。その時もすごく優しいタッチなので、全然ストレスがない」と印象を口にした。
石井さんは半年から1年ほど前から妹とランニングをしており、「週に3回ぐらい一緒にジムに行ったり、外で時間が余った時に走ってます」と説明した。
暑い日にも走るといい、「疲れて寝たいんですよ。なので、究極まで疲れてから寝るっていう、それが自分に合った運動スタイル」と笑顔を見せ、「吸汗速乾性を一番重視してます」と続けた。
「ASICS CREATE」で自分だけの一着 石井杏奈さんも体験

石井さんは、新宿店の目玉の一つとなる「ASICS CREATE」も事前に体験した。
同サービスは、「OneASICS(ワンアシックス)」会員を対象に、購入した対象アパレルへ刺繍やプリントを施し、自分だけの一着にカスタマイズできる新宿店限定のサービス。石井さんは、カタカナで「アシックス」と書かれた4色のワッペンから3種類を選び、自身で配置を考えたTシャツを制作した。
「ものづくりがすごい好き」といい、普段から裁縫や編み物、陶芸などもしているという石井さん。「自分オリジナルの一着ができるっていうのは、すごい特別感があってワクワクしました」と振り返った。
デザインを決める際は「結構、直感型」といい、「色とかもひらめきです。悩んだらキリがなくて」とコメント。組み合わせの多さについても「いろいろ種類もたくさんあって、それも本当に組み合わせ自由なので」とした。
カスタマイズする過程については「ワクワクしてる時間もすごく満たされましたし、できたことで愛着も湧いて、これからたぶん着るにあたっても、『自分だけの一着なんだ』『自分が作ったものなんだ』っていう特別感が、心が満たされる瞬間だなって」と述べた。
石井杏奈さんが大切にする「納得感」

発表会では、商品を選ぶ時だけでなく、石井さん自身が日常で大切にしている考えについてもトークを展開した。
2025年には食育アドバイザーの勉強をし、ピラティスなどにも取り組んだという石井さん。「自分磨きとか、自分をアップデートするっていうことがすごく好き」といい、仕事から離れた時間に勉強や自分磨きに取り組むことがリフレッシュにもなっていると説明した。
物を選んだり、新しいことに挑戦したりする際に大切にしている言葉として掲げたのが「納得感」だった。
「何に対しても、購入するにあたっても、何かに挑戦するにあたっても、やっぱり納得できるっていうことをゴールに、自分は取り組んでいるなと思っていて」と石井さん。
ランニングを例に挙げながら、自分が決めたところまでできたという納得感を大切にしているといい、「納得できたら、それが正解になる気がしていて。いつどんな時でも、自分に正直に、納得できる選択が取れたらいいなって思ってます」と自身の考えを示した。
スマートフォン一つで商品を買える時代について、司会から実店舗で見て、話を聞いて選ぶことについて問われると、石井さんは「絶対つながるし、普段もそうしてお買い物しているので。そこを大切にしてます」と答えた。
「PRIVATE LOUNGE」でNOVABLAST 6を提案

石井さんは4階の「PRIVATE LOUNGE」も体験した。
「OneASICS」の一部会員を対象とする有料・予約制のサービスで、専任スタッフが客のスポーツ経験やライフスタイルなどを聞きながら、ランニングからライフスタイルまで1対1で商品を提案する。
石井さんには、ランニングシューズ「NOVABLAST 6(ノヴァブラスト 6)」の直営店限定カラーが提案された。
普段は「GEL-NIMBUS(ゲルニンバス)」を履いて走っているという石井さんは、「限定カラーのこの色合いがすごいかわいくて」と印象を述べ、「これもさらに軽くて、ヒールが本当にかわいくて、これでランニング行きたいなって思いました」と笑顔を見せた。
「PRIVATE LOUNGE」では、どのような時に走りたいのかなどについてスタッフから質問を受け、一緒にシューズを選んだという。
通常の店舗でも足のサイズだけでなく、走る時間や距離によって異なるサイズを提案してもらっているという石井さんは、「今回、それのさらにアップデートされたっていうのを聞いて、どんな時に走りたいかとか、いろんな質問をしてくださって、一緒に選んでくださる」と説明。「もう特別な時間すぎて、『こんな貴重な体験させていただけるんだ』っていう。すごく感動しました」と振り返った。
プロとの商品選びを「対話と信頼」と表現

「PRIVATE LOUNGE」でプロフェッショナルと対話しながら商品を選ぶ時間について、石井さんが掲げた言葉は「対話と信頼」だった。
俳優としてさまざまなプロフェッショナルと仕事をする石井さんは、「自分一人では、行き着かない答えだったり、知識だったり、限界をプラスアルファでもっと超えてもらえるっていう助言とかを、プロフェッショナルの方々を信頼して対話をすることで得られる、気づけるものだったりとか、可能性とかが増えてくると思う」と述べた。
シューズ選びについても、「自分にない知識をプロフェッショナルの方から教えてもらって、それに納得してこれを選ぶっていう、この時間もすごく大切」と強調。そうした対話を通じて選ぶことで、普段のランニングや運動の時間にも変化が生まれるのではないかとの考えを示した。
石井さんが前段で示した「納得感」と、ここで掲げた「対話と信頼」は、新宿店が打ち出す専門スタッフとの対話を通じた商品選びとも重なる。
石井杏奈さん「ここに来たらそれが全て完結する」

発表会の最後に石井さんは、翌日にオープンする新宿店について、「運動されてる方、スポーツされてる方でも、そうではない方でも、本当にいろんなアシックスさんのラインがあるので、ここに来たらそれが全て完結する」とコメントした。
店舗を回ることで、「ランニング始めてみようかな」「スポーツしてみようかな」と感じる人や、普段使いのシューズを探す人にも新たなきっかけが生まれるのではないかとの見方を示した。
「1階、2階、3階、行くごとにいろんなアシックスさんの一面を見ることができるので、本当にいろんな方の日常を豊かにできるような店舗だと思うので、たくさんの方に来ていただきたいなって思います。そして自分もプライベートで来たいなと思いました」と締めくくった。
