東京テキスタイルスコープ2027年秋冬、10月開催 247社出展、北陸「GOUSEN」や東レ100周年企画

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東京テキスタイルスコープ2027年秋冬、竹芝ポートホールにも会場を拡張

日本ファッション・ウィーク推進機構は2026年10月14日から16日まで、東京都立産業貿易センター浜松町館で第4回「東京テキスタイルスコープ2027年秋冬(Tokyo Textile Scope 2027 Autumn/Winter)」を開催する。今回は東京ポートシティ竹芝 ポートホールにも会場を広げ、素材展示に加え、ファッションショーやセミナー、マッチングイベントなどを行う。247社、335.9小間が出展し、19社が新規出展する。

同機構は9月16日に東京都内で記者説明会を開き、古茂田博事務局長が開催概要や企画内容、今後のテキスタイル事業について説明した。

東京テキスタイルスコープは従来型の商談会や総合見本市にとどまらず、川上から川下までの業界関係者が集まり、情報交換や交流、新たなビジネスにつなげる場を目指す。古茂田事務局長は「ここに来れば何か新しいものが発見できる」とし、日本の繊維や素材の強さ、魅力を改めて知ることができる場にしたいとの考えを示した。

産地フォーカス第4弾「北陸 GOUSEN」 合繊の技術とファッションを発信

今回の中心企画の一つが、産地フォーカス第4弾「北陸 GOUSEN」だ。これまで三備地区の「デニム」、尾州の「ウール」、和歌山の「ニット」を取り上げてきた企画で、今回は北陸の合繊産地に焦点を当てる。

VRを使い、工場や製造工程を紹介するだけでなく、「なぜ合繊が強いのか」「素材がファッションにどう生かされているのか」までを伝える。「未来を紡ぐ。未来を変える」「機能が、美しさになる」をコンセプトに、生産現場の技術とデザイナーの視点から合繊の特徴を紹介する。

撮影には東レ三島工場/繊維研究所、丸井織物、サンコロナ小田、福井経編興業、小松マテーレ、カジレーネ、ケーシーアイ・ワープニットが協力した。

インタビューには東レの大矢光雄氏、滝沢直己氏、アンリアレイジ(ANREALAGE)の森永邦彦氏、トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)の小泉智貴氏が登場する。製造現場に加え、実際に素材を使うデザイナーへのインタビューを盛り込み、合繊が最終的な服にどう生かされるのかまでを紹介する。

古茂田事務局長は、合繊の製造現場ではウォータージェット織機やエアジェット織機など高速の設備が使われ、製造工程だけを見せても素材や技術の特徴が伝わりにくいと説明した。そのため、製造現場と作り手の言葉、デザイナーが素材を選ぶ理由を組み合わせて見せる。

また、小泉氏のドレスでは通常でも20メートル程度、多い場合には1反近い生地を使うと説明し、そうした表現を可能にする軽さや色の自由度を合繊の特徴として挙げた。

東レ100周年繊維総合展「Beyond GOUSEN, Change our Lives」

浜松町館5階では、東レが100周年を記念した繊維総合展「Beyond GOUSEN, Change our Lives」を開催する。

長繊維、短繊維、ウルトラスエード、婦人・紳士衣料、スポーツ・衣料資材、機能製品の6事業部と東レ合繊クラスターが参加。100年にわたる素材、技術、製品の歩みを紹介するとともに、ファイバーからテキスタイルまで幅広い商材を展示する。

古茂田事務局長によると、東レは別途100周年記念イベントを予定しているが、東京テキスタイルスコープでは繊維事業に焦点を当てる。産地フォーカスが「北陸 GOUSEN」であることから、東レ合繊クラスターとの連動も図る。

東レが5階を全面的に使用することなどから、今回は展示面積も拡大した。浜松町館2~5階に加え、ファッションショーやセミナーなどを東京ポートシティ竹芝 ポートホールで行う。

「JFW FABRIC CONNECTION」でデザイナーと素材企業をマッチング

ファッションウィーク事業との連携では、「JFW FABRIC CONNECTION」を進める。

デザイナーが求める素材や作りたい商品について事前に聞き取り、東京テキスタイルスコープの出展企業から適した企業を選び、会場でマッチングする取り組みで、今回は15ブランド程度を対象に進めている。

古茂田事務局長は、素材とブランドの双方を理解した上で企業を選ぶ必要があり、「単に企業を紹介するだけじゃダメ」と説明した。マッチングをきっかけに素材開発を始め、コレクションでの発表や継続的な取引につなげることを目指す。

同機構はファッションウィークとテキスタイルの両事業を手掛けている。その接点を生かし、デザイナーと国内の素材企業や産地を結び、「出会い→協業→成果創出」までを継続的に支援する考えだ。

ピッグスキンファッションショーを開催 3ブランドも参加

東京ポートシティ竹芝 ポートホールでは10月14日、「Piggy’s Special」ピッグスキンファッションショーを開催する。

専門学校11校による「Academia Collection」に加え、カナ カワサキ(Kana Kawasaki)の川崎加奈氏、クリエイト・クレイル(Create Clair)の安藤弥生氏、メアグラーティア(meagratia)の関根隆文氏による「Designers Collection」を行う。

丸山敬太と後藤愼平が登壇 2027年秋冬トレンドセミナーも

10月15日には「プルミエール・ヴィジョン 2027秋冬トレンドセミナー」を開催する。プルミエール・ヴィジョンのアソシエイト・ファッション・ディレクター、アリアンヌ・ビゴ氏が講師を務め、2027年秋冬のトレンドを解説する。

同日には「ブランドは“作る”より“続ける”方が難しい。~SNS時代に、それでも愛され続けるブランドとは。」と題したセミナーも行う。ケイタマルヤマ(KEITAMARUYAMA)の丸山敬太氏とエムエーエスユー(MASU)の後藤愼平氏が登壇し、同機構の富永茉由氏がモデレーターを務める。

古茂田事務局長は、前回のデザイナーによるセミナーには学生から多くの参加があり、学校からも継続を求める声があったと説明した。素材企業やバイヤーに加え、これからファッション業界を目指す学生にも参加を促す。

JAFICとの連携でクリエイター、アパレル、産地をつなぐ

10月15日には日本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)との連携企画も行う。

「THE FABRICATED LAB. VOL.02」では、JAFIC PLATFORM登録クリエイターとオーロラが協業し、撥水フーディーや撥水グッズなどのサンプルを展示する。2027年春夏の販売を目指す。

同日夕方には「JAFIC PLATFORM マッチングイベント」を開催。アパレル企業、クリエイター、産地・テキスタイルメーカーが交流し、新たなものづくりやビジネスにつなげる場とする。

「Tokyo Textile Week」で東京から日本のテキスタイルを発信

同機構は、東京テキスタイルスコープの前後に開催される産地や組合、企業による展示会や商談会などを「Tokyo Textile Week」としてまとめて発信する取り組みも進める。

今回は中伝毛織による合同展、尾州ファッションデザインセンターによる素材展、「高野口ライフテキスタイル展―ぷわぷわ22―」などを関連イベントとして紹介している。

古茂田事務局長は、日本の繊維産地の強みについて、糸から織り・編み、染色加工まで複数の企業が連携するサプライチェーンにあると説明した。一方、東京にはブランドや流通、消費、情報が集まっているとする。

同機構はミラノウニカ、プルミエール・ヴィジョン、インターテキスタイル上海など海外の展示会でも日本のテキスタイルを発信している。古茂田事務局長は、国内各地のものづくりとブランドや流通、消費、情報が集まる東京を結び、日本のテキスタイルを国内外に発信していく考えを示した。

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