トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)2024年春夏コレクション〇2024年春夏パリコレクション日本人デザイナー

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デザイナー小泉智貴が手掛けるトモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)は2024年春夏パリコレクション初日の9月25日に、プレゼンテーション形式で2024年春夏コレクションを発表した。「FASHION PRIZE OF TOKYO 2023」の支援のもと行われたもの。パリでは2回目の発表となった今回。”Dress as a painting, Painting as a dress”をテーマに、小泉自身がキャリアの初期から取り組んでいる”アートとしても扱えるファッションピース”の製作に注力した。

小泉は今シーズンのコレクションについて、「私は10代の頃ファッション道を志した時から、ドレスだけどそれ以上の価値のある作品にいつも憧れていました。美術館で展示されるような歴史に残る価値あるドレスは、たとえ自分自身が着用することができなくても、見ているだけで心が喜びでいっぱいになります。そんなものをいつか自分も作りたいと、憧れを抱きながらここまでやってきました。幸いなことに、メトロポリタン美術館をはじめとする国内外の美術館に作品を収蔵していただいており、10代の頃に抱いた夢を少しずつ実現できているのかなと思っています。しかし、一般的なファッションへの視線は”着用するための実用品”という感覚が大きいと感じることも実情です。美術館関係者から聞いた話によると、展示を美術館で開催している際に、お客さんが展示作品のドレスを気軽に触ってしまうということが頻発しているようです。たとえとても貴重な、世界に一つしか残っていないようなものでも、それが服であるというだけで触れてもよいと感じてしまうのでしょうか。実際、私自身も作品をぞんざいに扱われてきた経験が幾度もあり、とても悔しい思いをしてきました」

「そんな思いから、ファッションとアートの境界線について考えるようになりました。 大学時代は絵画を専攻していたこともあり、1年前からコンテンポラリーアートの作品の製作を始めました。アート作品の製作は、コレクション製作の過程では得られない気づきをたくさんくれました。今回のコレクションは、アート作品製作の過程で生まれたアイデアやテクニックを使って製作されています。単なるドレス以上に価値のあるもの、ドレスでもあり絵画でもあるもの、 ファッションでもありアートでもあるもの。そういったものを目指して製作しました。私の作るものやメッセージが、世の中のファッションへの眼差しが少しでも変わるきっかけになったらと思っています」というコメントを発表。

12月9日から東京・天王洲テラダアートコンプレックス内YUKIKO MIZUTANIギャラリーで、小泉自身初となるアートの個展を開催する予定。

トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)2024年春夏コレクションLOOK

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