「六本木アートナイト2024」コアタイム・キックオフセレモニーがイベント初日の2024年9月27日、六本木ヒルズアリーナで行われ、参加アーティストが登壇しキックオフ宣言を行った。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)
「六本木アートナイト」は、生活の中でアートを楽しむという新しいライフスタイルの提案と、大都市東京における街づくりの先駆的なモデルを創り出すことを目的として、2009年に一夜限りのアートの饗宴(きょうえん)としてスタートし、今回で13回目の開催となった。様々な文化施設や商業施設が集積している六本木を舞台に、アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスなど多様な作品が六本木の街に点在し、非日常的な体験を創り出すこのイベントは、東京を代表するアートの祭典となっている。
また、今回から市場性と新世代への浸透を視野に入れ、新たな枠組みとして『RAN Picks』と『RAN Focus』を新設した。『RAN Picks』では、六本木アートナイトが注目する複数のアーティストを選出し、展示プログラムを展開する。『RAN Focus』では、特定の国や地域に焦点を当て、そこで活躍するアーティストの作品を紹介する。
雨の中で行われた今回のコアタイム・キックオフセレモニー。六本木アートナイト実行委員長の片岡真実さん(森美術館館長)は「毎回テーマを設けて開催してきましたが、今回は『六本木アートナイト』という名前を前面に出していこうと考えております。都市とアート、そして未来のお祭りとして、皆様に楽しんでいただければと思います。また、これまでメインアーティストは1名ないしは2名に限っていましたが、今年はより多くの方々に活躍していただきたいと考え、世界各地から中堅や若手のアーティストを招いております。今年は6組のアーティストが参加し、それぞれ多彩な作品を披露してくれます。さらに、今年から国際性を高めるために、毎年特定の国や地域に焦点を当てる『RAN Focus』を始めました。第1回目となる今回は、これまで毎年アーティストを送り出してきた台湾を取り上げ、『RAN Focus 台湾』として展開しております。台湾の素晴らしいアーティストたちが参加し、アンコール作品やパフォーマンスなど、多彩なプログラムをご用意しています。今年はオールナイトではありませんが、昼夜問わず楽しめる都市とアート、そして未来のお祭りとして、どうぞお楽しみください」と話した。
潮田勉東京都副知事や台北駐日経済文化代表処李逸洋駐日代表も出席した。
なお、コアタイム・キックオフセレモニーのオープニングアクトとして予定されていたメイメージダンスによるパフォーマンス『沈黙の島―新たなる楽園―』は、雨天のため中止となった。
【 六本木アートナイト2024 開催概要 】
正式名称
六本木アートナイト2024
日時
2024年9月27日~29日
コアタイム:9月27日17時30分~23時、9月28日16時~23時、9月29日16時~20時
※コアタイムとは、メインとなるインスタレーションやイベントが集中する時間帯です。
※プログラムによって展示時間が異なります。
※一部作品は10月14日まで長期展示あり
開催場所
六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
入場料
無料(一部のプログラムおよび美術館の企画展は有料)
お問合せ
六本木アートナイト実行委員会
電話番号:050-5541-8600(9時~20時)
主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京、港区、六本木アートナイト実行委員会【国立新美術館、サントリー美術館、東京ミッドタウン、21_21 DESIGN SIGHT、森美術館、森ビル、六本木商店街振興組合(五十音順)】
RAN Focus 助成
台湾文化部
助成
公益財団法人大林財団