オムプリッセイッセイミヤケ（HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE）2024年春夏コレクション○2024年春夏パリメンズコレクション日本人デザイナー

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オムプリッセイッセイミヤケ（HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE）は2024年春夏パリメンズコレクション（パリ・メンズ・ファッション・ウィーク）3日目の6月22日、パリ装飾芸術美術館（Musée des Arts Décoratifs）で2024年春夏コレクションを発表した。テーマは「Everyday, One of a Kind, Now and Hereafter」。コレクション画像 © ISSEY MIYAKE INC. RUNWAY LOOKS / DETAILS PICS：photo by Frédérique Dumoulin SHOW PICS：photo by Olivier Baco

製品プリーツという技法を用いた、ブランド独自のものづくりを見つめ直すことからはじまり、衣服そのものを本質まで削（そ）ぎ落とす制作プロセスを行った今回。創意工夫と技術力で実現された、シンプルなカッティングと繊細な色合いによる様々な新しい日常着、ブランド創立以来変わらない「プロダクトとしての衣服」という哲学を表現している。

ふだん展示室として使われている、美術館の身廊（しんろう）で行われたコレクション発表は、その4フロアにもわたる高く細長い空間に、一本の大きく巻かれた状態のプリーツの紙を広げるところからスタート。二重の紙に挟まれた形違いの衣服が次第に現れたところで、出演者たちが登場し、スタッフに着せつけられると、歩き出して行く。ブランドを代表する製品プリーツの工程の一部を演出に取り入れることによって、その技法から生まれていく様々な衣服の可能性を示している。

オムプリッセイッセイミヤケ（HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE）2024年春夏コレクションDESIGN

MONTHLY COLORS
各月に3から4色を展開するマンスリーカラーシリーズ。今シーズンは、天然素材を染め上げた特有の色合いを取り入れて、自然界に見出した柔らかで深みのある色が揃（そろ）う。ブランドの普遍的なものづくりを表現した、定番でシンプルなかたちのアイテムを展開する。

RECTANGLE
長方形に基づくシリーズ。平面に置くと直線的な形状が、着用すると筒状に開いて、左右非対称のシルエットに変わる。長方形の輪郭である端の部分が自然と体に沿ってドレープを描く。

PICTURESQUE
山、風、大地などの自然界にある景色を、三角や丸などのシンプルな図形で構成し表現したプリントシリーズ。透き通る色の重なり合いから見える奥行きと、大胆なタッチによる力強い表現が特徴だ。

HORIZON PLEATS
規則的な幅目のプリーツを水平方向に施した新しいシリーズ。プリーツをかける向きを変えるという、シンプルな発想は長年培われた技術によって実現されている。着用して動くと垂直方向に服が弾み、シルエットにゆったりとした印象を与える。

WING COAT
飛行機や鳥類の翼から着想を得たコート。翼に見立てた、袖口から背中まで連なる布地は風で膨らんで、動的なシルエットをつくり出す。自然な風合いを持つ素材はストレッチが効いて、軽やかな着心地を実現した。

PL RAMIE SHIRT
ケープのように重ねるデザインが特徴のシャツシリーズ。なめらかでしなやかな風合いを持つ素材は、有機的に生まれるたわみを引き立てる。着丈、前後のデザインが異なる3型が揃う。

EDGE ENSEMBLE & EDGE COAT LIGHT
幅目の広いアコーディオンプリーツが特徴の、セットアップとコートシリーズ。セットアップはリサイクルポリエステルで織り上げられた光沢のある素材はさらりと肌離れが良く、フォーマルなつくりに軽快な印象を持たせる。
コートシリーズでは新型のトレンチコートとフーデットコートを展開する。