第10回全国イタリア料理コンクール「The Authentic Italian Competition」の決勝戦が11月25日、東京・港区の東京ガス業務用厨房ショールーム「厨 BO!SHIODOME」で行われ、大貫成規シェフ(FLATTORIA/東京)が優勝した。Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)
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世界イタリア料理週間の公式イベントである「The Authentic Italian Competition(旧 Gran Concorso di Cucina)」は、日本国内のイタリア料理界を担う新たなシェフの発掘と日本でのイタリア郷土料理の認知度アップを目的として、在日イタリア商工会議所(ICCJ)が開催しているもの。
今年は、単なるイタリア料理コンテストではなく、本物のイタリア食材のブランドを保護しやイタリア料理の真髄を継承するTrue Italian Taste のプロジェクトであり、世界イタリア料理週間のイベントの一環として開催致したため、コンクールのタイトルも「The Authentic Italian Competition」に変更された。
「Pasta! Pasta! Pasta!-パスタ一品勝負-」をテーマに、前回のパスタとメインの2品からパスタ料理だけとした今回。大貫シェフのある郷土料理の形成(Formazione di una ricetta locale)が最高のパスタ料理に選ばれた。大貫シェフはJOOP オリーブオイル賞も受賞した。
都内の老舗イタリア料理店やイタリアの星付レストランで経験を積んだ大貫シェフは「今回は本物のイタリア食材の価値を高め、イタリア料理のブランドを受け継いでいくことを目的としたコンテストだったので、自分なりにテーマを考えました。イタリアといえば、郷土料理であるので、単なる郷土料理ではなく、フィレンツエの観光客にも人気のあるイカとカラスミを使ったパスタを選びました。パスタの美味しさや香りを高めるために、オリーブオイルにはこだわっているので、JOOP オリーブオイル賞もダブル受賞できて嬉しい。優勝記念メニューとして、自分の店のお客様にも振る舞いたいと思っています」とコメントしている。
ヴェネチアの夕景(Vista serale su Venezia) の木村忠敬シェフ (RISTORANTE ALVERO/広島)が2位。木村シェフはジャーナリスト賞にも選ばれた。
オレッキエッテ 毛蟹 蕪 桂木柚子(Orecchiette in salsa di granchio, rapa e yuzu di Katsuragi)の木田佳孝シェフ (OPPLA’!DA GTALIA/埼玉)とスパゲティーニ サルサ ラグー ディ ポリポ(Spaghettini al ragù di polipo)の大島隆司シェフ (BOTTEGA BLUE/神戸)の2人が同点で3位となった。
また、海の宝石たちでドレスアップしたリングイネ カルボナーラ 帆立のクロカンテとディアマンテ・ネロ 青ゆずのフィオーレ・ディ・マーレ(Linguine alla carbonara con gemme di mare, croccante e diamante nero di capesante e fior di mare di yuzu verde) を創った新井亮シェフ (ダノイ高輪店/東京)に、日清フーズからディ・チェコ(DE CECCO)賞が贈られた。
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