ファクトタム(FACTOTUM)の有働幸司さんが第35回「ベストジーニスト2018」発表会で、「アマゾン ファッション ウィーク(Amazon Fashion Week)×協議会選出部門」を受賞した。今回から新たに設立された「アマゾン ファッション ウィーク×協議会選出部門」は日本生産デニムを活用してコレクションを発表している日本人デザイナーを選出、表彰するもの。日本生産のデニム素材を使ったコレクションを発表することで、日本国内だけでなく世界に日本生産のデニム素材をアピールし、ジーンズの普及に貢献したことが評価された。Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)
有働さんは、アマゾン ファッション ウィーク東京2019年春夏(Amazon Fashion Week TOKYO 2019 S/S)初日の10月15日に都内で行われた第35回「ベストジーニスト2018」発表会に出席。「15年ほど前にブランドを立ち上げた頃から、デニムをメインアイテムとして使っていて、産地にも出向いていますが、日本のメーカーさんや産地の職人さんたちの熱い思いを感じています。微力ですが、ファクトタムで日本の職人魂を世界に広げていきたいと思っています」と喜びを語った。
また、アマゾン ファッション ウィーク東京2019年春夏の来日ゲストで、4,700万人以上という驚異のSNSフォロワ ー数を誇り、ニューヨークやミラノのコレクションにも登場したキャメロン・ダラス(Cameron Dallas)さんがサプライズゲストとして登場。ファクトタムの服を着たキャメロンさんは「自分がこれまではいたジーンズの中で、最も着心地がいいジーンズだと思います」などと話した。
有働さんは1971年生まれ。熊本県出身。東京モード学園卒業後、ビームスに入社。その後、ロンドンに留学、帰国後国内ブランドの立ち上げに参加。2004年にファクトタムをスタートした。2006年に代官山にフラッグシップショップをオープン。同年9月に東京コレクションで、初のランウェイ形式でコレクションを発表。2012年には、メンズ・レディース合同のランウェイショーを発表。同年5月にはシンガポールのファッションウィークに参加した。また、2014年にはTOKYO FASHION AWARD(東京ファッションアワード)第1回受賞デザイナーに選ばれ、パリでの展示会をスタート。2016年にはイタリアのファッション・ ブランド、コスチューム ナショナル(CoSTUME NATIONAL)のメンズデザイナーに就任した。