2018年度「味覚の一週間」®が開催。今年度は「味の伝承」をテーマに10月15日から10月21日に開催。

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フランスから来た味覚教育「味覚の一週間」®(LA SEMAINE DU GOUT)の記者発表会が8月31日、東京・銀座の東京ガス「Studio +G Ginza」(スタジオプラスジーギンザ) で行われ、磯村尚徳さんや服部幸應さん、三國清シェフなどが登場した。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)

「味覚の一週間」®は、ジャーナリストで料理評論家のジャン=リュック・プティルノー氏を中心に、 1990年、フランスで始まった味覚の教育活動。フランスでは今年28年目を迎える国民的食育活動になっていて、毎年16万人以上の子供が参加している。日本では2011年から毎年行われていて、今年で8回目を迎える。

フランス、日本とも、子供たちへの食育活動「味覚の授業」®、参加レストランで料理のレシピカードを提供する「味覚の食卓」、インターナショナルBENTOコンクール、食業界を目指す若者のためのワークショップ「世界の巨匠との出会い」など子供だけでなく、一般も参加できる各種イベント「味覚のアトリエ」の3つの活動で構成。活動の中核となる「味覚の授業」Ⓡは料理人や生産者がボランティアで小学校を訪れ、子供たちに味の基本を教えている。昨年度は、日本では33都道府県の239校(内、調理実習実施校82 校)で「味覚の授業」Ⓡが行われ、児童1万5,844人と講師320人が参加。また、農林水産省が主催する第2回食育活動表彰で、これまでの活動に対し、局長賞が贈られた。

2018年度「味覚の一週間」®は、日本では10月15日から10月21日、全国各地で開催(フランスでは10月8日から10月14日に開催)。今年度は「味の伝承」をテーマに、「塩味」「酸味」「苦味」「甘味」「うま味」の五味を五感で味わう大切さを提案することに加え、「味の伝承」の大切さに気づいてもらい、日本の伝統食、伝統の食材、伝統行事の大切さにフォーカスする。

会期中は、全国各地の小学校での授業や親子向けのアトリエを実施。また、世界中から寄せられた“BENTO”のレシピを競い合う、第7回「インターナショナル BENTO コンクール」では、今年が日仏交流160周年に当たることから、日本と他国の食材を合わせたオリジナルな「おにぎり」レシピを募集する。

更に今年度は熊本県嘉島町が立ち上げた、町をあげた健康作りのための取り組み「嘉島町健康ネットワーク」のため、町内の2校で藤野真紀子さんとダヴィッド・ブラングランドハイアット東京副総料理長が「味覚の授業」Ⓡを実施する。

会見には、磯村尚徳 (日仏メディア交流協会会長、パリ日本文化会館初代館長、元NHK報道局長)、 服部幸應(学校法人服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長、医学博士)、三國清三(「オテル・ドゥ・ミクニ」オーナーシェフ)、藤野真紀子(料理研究家)、柳原尚之(近茶流嗣家)、コウケンテツ(料理研究家)、髙山英紀(「メゾン・ド・タカ芦屋」料理長)、ヒミ・オカジマ(「燈みやび」オーナーシェフ)、桐原直紀(「ご飯食堂 桐家」店主)、荒木泰臣(熊本県嘉島町 町長、嘉島健康ネットワーク会長)の各氏が出席。磯村さんは「味覚も小さい頃からの教育が大切。グローバル化の先駆けになれば」と挨拶。三國シェフは「ポール・ボキューズやジョエル・ロブションの意思を受け継ぎ、次の世代にバトンタッチできるようにしたい」。柳原さんは「授業の話をすることで、家族全員で考えるきっかけになれば」などと話した。

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磯村尚徳さん (日仏メディア交流協会会長、パリ日本文化会館初代館長、元NHK報道局長)
服部幸應さん(学校法人服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長、医学博士)
三國清三さん(「オテル・ドゥ・ミクニ」オーナーシェフ)
藤野真紀子さん(料理研究家)
柳原尚之さん(近茶流嗣家)
コウケンテツさん(料理研究家)、
荒木泰臣さん(熊本県嘉島町 町長、嘉島健康ネットワーク会長)
髙山英紀さん(「メゾン・ド・タカ芦屋」料理長)
ヒミ・オカジマさん(「燈みやび」オーナーシェフ)
桐原直紀さん(「ご飯食堂 桐家」店主)

詳細は公式サイト https://legout.jp/

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