ゼロゼロエスエス 2017/2018年秋冬コレクションからタシロ(TASHIRO)をスタート

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失われた実験的ニットを求めてーー。ビッグシルエットやスタッフユニフォームなど、80年代、90年代が注目を集めています。当時コレクションのトレンドだったオフショルダーやワンショルダー、アシメトリーなどもストリートファッションに取り入れられています。次は何が登場するのでしょうか。Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)

そんな中で80年代の大胆なニットを彷彿(ほうふつ)とさせるニットでデビューしたブランドがあります。翡翠(HISUI)を展開するゼロゼロエスエスが2017/2018年秋冬コレクションからスタートする新ブランド「タシロ(TASHIRO)」です。

タシロは大手ニット専業アパレルで経験を積んだ田代耕一郎さんがデザインするメンズブランド。ビューとなる2017/2018年秋冬はニットのトップスに絞り込んだコレクションを発表。4種類の素材と6色を組み合わせた大胆なプルオーバーやジャケットなど、色と素材、テクニックで遊んだニットを提案しています。価格はニットプルオーバー30,000円、ニットジャケット66,000円、Tシャツ16,000円。

そのデザインは、80年代のイッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)のメンズコレクションや小西良幸のフィッチェ・ウォーモ(FICCE UOMO)のコレクションなどを思い出させるもの。80年代のデザインを現代のバランスに仕上げたようなニットは当時を知る人にとっては懐かしいものですが、ビッグルックやブランド名と会場名を背中に付けたスタッフユニフォームなどが受け入れられる中で、失われた80年代の実験的なニットが今新しいということでしょう。

「今では見られなくなった素材やテクニックを使ったニット、自分が着たい服を提案したい。だから、80年代を意識し、ポップなニットを作りました。本格展開は次の2018年春夏コレクションになりますが、今後はボトムスも作りたいと思っています」と田代さん。80年代、90年代から四半世紀以上。80年代を思い出させるニットがトレンドとなるのかも注目されそうです。

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