中国文化センターでイベント「シルクの記憶 中国ファッション30年の歩み展」が開催

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「シルクの記憶 中国ファッション30年の歩み展」が6月6日から6月15日、東京・港区の中国文化センターで開催された。中外文化交流中心、中国文化センター、中国対外文化集団公司の主催によるもの。服とデザイン画の展示、ファッションショーの3部構成で、改革開放以来40年間の中国ファッションの発展と歴史、シルク文化を紹介した。

展示されたのは、中国の全国規模のコンテストで受賞したデザイナーなど、中国を代表するベテランから、中堅、若手まで、3世代10人のデザイナーによる、改革開放から40年間のシルクを使った作品30点とデザイン画。作品は、剪紙(中国の切り紙工芸)や刺しゅう細工・手織り・染め物の技術といった伝統的な技法を現代のファッションに融合させるなど、クラシカルとモダン、現代アートと最新ファッションを共存させている。デザイン画を展示することで、制作過程を紹介した。

また、ファッションショーには、中国ファッションの重鎮である清華大学美術学院博士課程指導教員の李薇氏と若手デザイナーの王笑石氏のほか、日本のデザイナーの澤柳直志氏、谷山浩史氏、HIKARI氏が参加。日本と中国の文化を融合したコレクションを発表した。

開幕式で、今回のキュレーターを勤めた楊貝貝さんは主催者を代表して「ファッションの技術交流によって中日平和友好条約締結40周年を記念することができることを大変光栄に思っています」と挨拶。また、中国服装デザイン協会第7回理事会主席で元清華大学美術学院院長の李当岐氏は「改革開放以来、中国経済の急速な発展に伴い、アパレル産業も非常に早いスピードで発展している。人々のファッションのレベルも上がり、新しいトレンドも生まれている。シルクロードを通じた中国と世界の結びつきと、東西文明の交流は人類の文化発展に貢献してきたが、これを機に交流と理解を深め、新しいものを生み出していきたい」などと話した。

Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)

 

 

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