「西洋絵画、どこから見るか? ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」が開幕

  • URLをコピーしました!
Pocket

西洋美術の魅力を新たな視点で楽しめる展覧会「西洋絵画、どこから見るか? ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」(通称「どこみる展」)が、2025年3月11日から6月8日まで、東京都台東区上野公園の国立西洋美術館で開催されている。開幕に先立ち、3月10日にプレス内覧会が行われ、音声ガイドナビゲーターを務める俳優のディーン・フジオカさんが登壇した。Text & Photo: Shinichi Higuchi(樋口真一)

西洋美術600年の流れをたどる展覧会

同展は、アメリカ・サンディエゴ美術館と東京の国立西洋美術館が所蔵する作品、計88点を通じて、ルネサンスから19世紀末までの約600年にわたる西洋美術の歴史を紹介するもの。作品をペアや小グループで展示し、比較しながら鑑賞することで、絵画が持つストーリーをより深く理解できる構成になっている。

「実際に見ることで作品の奥行きを感じられる」

会見前に展覧会を鑑賞したというディーン・フジオカさんは、「実際に作品を生で見ることの大切さを改めて感じました。絵画が持つ迫力や奥行きを直接体感できるのは、現地ならではの魅力だと思います。作品が並ぶことで生まれる連続性や、そこから感じ取れる時代の空気感も印象的です。画像では伝わらない作品の歴史や背景が、より深く感じられる展覧会だと思います」とコメントした。

音声ガイド収録のこだわり

音声ガイドのナビゲーターを務めることについては、「作品の見方にはさまざまな視点があります。それぞれの方が自由に楽しめるように、視点の持ち方をナビゲートすることを意識しました。『ここを見てください』と押し付けるのではなく、作品の背景にある時代や社会の空気、宗教観、モチーフの選び方、画法などを考慮しながら、自然に魅力が伝わるよう工夫しました。事前にさまざまな情報を学び、それを自分なりに解釈しながら収録に臨みました」と話した。

「どこみる展」がもたらす新たな発見

また、ディーン・フジオカさんは、「普段から美術館に足を運ぶ方や西洋美術に親しみのある方はもちろん、『絵画は難しそう』『どう楽しめばいいのかわからない』と感じている方にこそ、この『どこみる展』を体験してほしいです。600年にわたる西洋美術の歴史をたどりながら、時代ごとの空気感や生活様式、宗教観がどのように作品に表れているのかを感じ取ることができます。美術館を訪れることが、新たな人生の楽しみの一つになるきっかけになればうれしいです」と語った。

「西洋絵画、どこから見るか? ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」展覧会概要

会期|2025年3月11日~6月8日
会場|東京都台東区上野公園の国立西洋美術館
開館時間|午前9時30分~午後5時30分(金曜・土曜は午後8時まで)※入館は閉館30分前まで
休館日|月曜、5月7日(水)※ただし、3月24日(月)、5月5日(月・祝)、5月6日(火・休)は開館
問い合わせ|050-5541-8600(ハローダイヤル)
主催|国立西洋美術館、サンディエゴ美術館、日本経済新聞社、TBS、TBSグロウディア、テレビ東京

観覧料(税込)
一般:当日2300円(前売2100円)
大学生:1400円(前売1300円)
高校生:1000円(前売900円)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!