東京ミッドタウン日比谷が開催する「HIBIYA CINEMA FESTIVAL 2023」が10月13日、開幕した。「HIBIYA CINEMA FESTIVAL 2023」のプレスプレビューが東京ミッドタウン日比谷の日比谷ステップ広場で行われ、俳優、映画監督として活躍する齊藤工さんが登場した。Text & Photo : Shinichi Higuchi（樋口真一）
「HIBIYA CINEMA FESTIVAL」は、日比谷から始まる体験する映画祭をコンセプトに毎年10月に開催されている。6回目を迎えた今年は、「ながらシネマ」をテーマに、ふだんは映画館や室内で見ることの多い映画を様々なスタイルで楽しめるように、3つの「ながらゾーン」が登場。映画館では味わうことができない開放的な空間で、映画を味わえるようになっている。
パリコレクションなどモデル活動を経て、俳優デビュー。俳優業の傍ら20代から映像制作に関り、初の長編映画監督作品「blank13」では国内外の映画祭で8冠を獲得。その後も監督作品も多くの賞を獲得している齊藤さん。
「よく、そこ（日比谷ステップ広場）の階段から野外上映を見ています」という齊藤さんは、日比谷の街や、HIBIYA CINEMA FESTIVALについて「日比谷公園が大好きです。ここ数年、東京国際映画祭が日比谷エリアになるなど、映画の街・文化の街というイメージに変化している最中なのかなと思います。野外上映は、その日や自然を感じながら観ることができる、とても贅沢な時間になります。HIBIYA CINEMA FESTIVALも、ふと足を止めて一部だけでも見ることができるので、このようなライフスタイルに寄り添った映画のスタイルが盛んになってもよいのではないかと思います」と話した。
今回上映された「blank13」について、「この映画は10数か国の映画祭で上映されましたが、その会場の空気感を自分の中で吸収して、それを意識しながら新しい作品を作り続けて今があるので、この映画がなかったら映画作りを続けていないのではないかと思っています。それぐらい特別な作品を、このタイミングで、この場所で上映してもらえて嬉しい」と言う。
また、おすすめの「ながらスタイル」は、という質問には、「梅干しをしゃぶりながら映画を見るのがお勧めです。映画とその国の食べ物を同時に楽しむことで、立体的に文化を味わえるのではないかと思います。最初はおみそ汁と書こうと思ったのですが。映画館でおみそ汁を飲むとにおいが気になるので梅干しにしました。普段は家で開脚をしながら映画を見ています。鑑賞するときは、同じ姿勢でじっと座っていることが多いので、ストレッチをしながらとか、体を緊張させずに楽しむことが、映画体験の鍵になるのではないかと思っています」。
「blank13もそうですが、HIBIYA CINEMA FESTIVALで上映される作品はどれも賞味期限のない作品ばかりだと思います。作品を見ることは、映画や映画にかかわった人たちに息吹を与えることになります。東京国際映画祭も始まりますし、HIBIYA CINEMA FESTIVALをきっかけに、日比谷で映画を見ることを習慣にしてほしいと思っています」などと語った。
HIBIYA CINEMA FESTIVAL 2023
【日程】 2023年10月13日～10月22日
※雨天決行、荒天中止
【時間】 12：00～21：00
【入場】 無料 入退場自由
【場所】 東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場 ほか
【主催】 東京ミッドタウン日比谷／一般社団法人日比谷エリアマネジメント
【後援】 在日カナダ商工会議所
【協力】 株式会社キネマ旬報社／株式会社コトブキ／ショートショート フィルムフェスティバル & アジア／
TOHOシネマズ株式会社／都立日比谷公園／トロント日系文化会館（JCCC）※50音順
【URL】 https://www.hibiya.tokyo-midtown.com/hibiya-cinema-festival/
