アルカンターラがファセッタズム、フミエタナカとのコラボレーション記念したパーティを開催

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メイド・イン・イタリーの最高品質を誇るマテリアル、アルカンターラ(Alcantara®)を展開するアルカンターラ社(Alcantara S.p.A.)は、東京・三田のイタリア大使館公邸で、ファセッタズム(FACETASM)、フミエタナカ(FUMIE=TANAKA)とのコラボレーションを記念したプレスレセプションパーティを開催した。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)

今回のコラボレーションでは、アルカンターラが、それぞれのブランドに提供したマテリアルが、コレクションの一部に採用され、パリ・メンズ・ファッション・ウイーク中の1月19日、パリで行われたファセッタズム2023/2024年秋冬コレクションと、3月21日、恵比寿ガーデンプレイスで開催されたフミエタナカ2023/2024年秋冬コレクションに登場した。パーティ会場ではコラボレーションによる作品を展示。また、UTAさんや江原美希さん、Gendaiさん、Akito Mizutaniさんなど、世界で活躍するトップモデルも作品を着用し、コラボレーションによるコレクションを紹介した。

今回のコラボレーションについて、パーティ前の取材でフミエタナカの田中文江さんは「長年、服を作ってきて素材からインスピレーションや刺激を受けてきたが、アルカンターラはこれまで私が服に使わなかったような素材だったのに、見たときに完成した姿が閃き、やってみたいという気持ちになった。レディースで何ができるかを考えたときに、エレガントで女性らしいシルエット、丸みのあるものを作りたいと思った」とコメント。

ファセッタズムの落合宏理さんは「イタリアの色彩感覚のすばらしさというか、ふだん目にしないような色がストックされていたので、自分の出したい世界観を、素材のしなやかさや上品さはもちろん、色の美しさで表現することができた。僕自身のデザインとして見たときに、日本の技術と融合させてコレクションを作っていきたいと考えたが、クラフトマンシップというか、デザインを描いて終わるのではなく、その先のクリエーションをやらせてもらえた」という。

パーティで、アルカンターラ社のアンドレア・ボラーニョ CEO兼会長は「アルカンターラはイタリアらしさを世界に伝える役目を持っていると感じている。アルカンターラは非常に汎用性のある素材であり、デザイナーやアーテイストなどクリエイティブな人たちの手によって芸術性を表現するツールになっていることを、大変うれしく思っている」とあいさつ。

「今回アルカンターラを1つの刺激として創造活動を行ってくれたファセッタズムとフミエタナカは、非常にアバンギャルドで国際的にも認められている。アルカンターラと2つのブランドは手作り、職人技を大切にする心、ディテールへのこだわり、過去と未来、伝統と現代を共存させることなど、多くの価値観を共有している。今回発表したカプセルコレクションは単なるコレクションの発表という以上の意味があると思っている。イタリアと日本の美的感覚、アーティスティックな感覚が混ざり合っている姿を見ることができるからだ。イタリアと日本は離れていて、文化も違うが、驚くほど共通する要素も持っている。2つの文化が融合した例として見ていただいたらと思う」などと語った。

また、ジャンルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使は「アルカンターラの成功はイタリアの情熱や想像力はもちろん、技術とイノベーションの成果でもあると言っていいと思う。アルカンターラは自社の研究開発センターを持ち、持続可能な革新を重視し、新しい製造プロセスや素材の応用分野を探求している。2009年にはイタリア企業として初めてカーボンニュートラル認証を取得し、表彰された。また、極めて広い汎用性によって、(世界的に)重要なファッションブランド、自動車やヨットのインテリアなど、高級ブランドの重要なパートナーになっている。日本はイタリア製品の品質とスタイルを評価している。今回のコラボレーションがイタリアと日本の新しいパートナーシップを生み出し、すばらしい毎日、友好な関係を築くことを願っている」と強調。

伊日財団のウンベルト・ヴァッターニ会長は「アルカンターラは日本で生まれ、その後イタリアに行き、メイドインイタリーのほこりの1つになった。2人のデザイナーはアルカンターラの製品がどれだけ汎用性があるのかを見せてくれた。アルカンターラの成功は日本人の合理性とイタリア人の情熱が結びついているから。本当に美しさにあふれている」などと話した。

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