西武渋谷店は3月28日から、あさぎーにょさんをアートディレクターにむかえた西武渋谷店開店55周年プロモーション「GO!GO! Department Store『WAKU WAKU』」を開催している。初日のには、西武渋谷店A館1階正面入口でお披露目会とオープニングトークイベントが行われ、あさぎーにょさんが登場した。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)
4月19日に開店55周年を迎える西武渋谷店。日本を代表するデザイナーとなる若手クリエーターたちを起用したCAPSULEをはじめ、1986年にオープンしたSEED館、その翌年オープンしたロフト館、1999年、SEED館を前身に生まれ変わったモヴィーダ館など、独創的な文化にあふれた街渋谷のシンボルとして1968年の開店以来、半世紀以上に渡って常に先進性を追い求めてきた。開店55周年プロモーションでは、ワクワク、ドキドキをテーマに、様々なイベント・ライブを開催する。
前半の3月28日から4月24日には、アートディレクター、アーティスト、インフルエンサーとして幅広く活動する、あさぎーにょさんをアートディレクターに迎え、『WAKU WAKU』をテーマに、西武渋谷店開店55周年をポップで温かい“ポピー”な世界観で彩っている。
メインビジュアルには55周年をお祝いするケーキと幸せの青い鳥を「タフティング」というファブリック技法で表現した。A館1階のショーウインドーには、メインビジュアルの世界観を表現している。
また、あさぎーにょさんがディレクターを務めるファッションブランド、ポピー(POPPY)の期間限定ショップをはじめとする“推しブランド”や、限定スペシャルアイテムを揃(そろ)えたポップアップショップを多数開催している。
青い鳥に合わせた衣装で登場したあさぎーにょさん。「昔から西武渋谷店に来ていたし、大きな空間のアートディレクションは初めてだったので、すごくうれしかった。長い歴史から、糸とか、紡ぐとか、地層のような積み重なっていくものとかがキーワードとしてでてきたので、タフティングで世界観を創りました。鳥やケーキ、イチゴがあるのは、55周年のお誕生日に幸せを運ぶ青い鳥がイチゴを運んで、ケーキの上にイチゴを乗せてお祝いしているから。通り過ぎる人や来店する人たちもお祝いしたくなるようなもの、ハッピーなものを作りたいなと思いました。ワクワクって自分に期待することだと思うし、そのためには自分を好きにならないといけない。好きな服や音楽に触れ、好きなものを認める、そんな自分を好きになる。そんな小さなところから意識しようと思っています」などとあいさつした。
また、ファッションブランド、ポピーや期間限定ショップについては、「ポピーはイチゴというデザイン、モチーフを大切に育てています。そのお披露目(ひろめ)をポップアップで披露するので見てください。イチゴって子供のころ、ケーキの上に乗っていて、自分は世界の中心だと思っていたときの気持ちを思い出すもの。無邪気で何も周りのことを考えずに、自分を信じて前に進むような気分を思い出させるものです。私にとって大事なモチーフなので、皆さんに見ていただきたいと思っています」と笑顔。
渋谷やファッションについて聞かれると、「トレンドに流されるのはネガティブに聞こえがち。でも、私は移り変わっていく時代、今を生きていると受け取っています。渋谷は時代の流れがすぐに表れては、移り変わっていく。それを拒絶せず、プラスに受け入れて、今を楽しんでいきたい。ファッションも自分の今を見つめなおしたり、自分を表現したりすることができる大切なものなので、これからも楽しんでいきたいと思っています」などと語った。
あさぎーにょさん
ポップで温かい“ポピー”な世界観を幅広い分野で表現するアートディレクター/アーティスト/インフルエンサー。SNS の総フォロワーは300万人を超え、音楽、ファッションと幅広い分野で活躍中。アパレルブランド〈POPPY〉のディレクターを務める。