ウジョー(Ujoh)2023年春夏コレクション〇2023年春夏パリコレクション日本人デザイナー

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西崎暢がデザインするウジョー(Ujoh)は2023年春夏パリコレクション(パリファッションウィーク)最終日の10月4日、ショーとライブストリーミングで2023年春夏コレクションを発表した。2年のパリでのショー開催となった今回。ブランドの得意とするクリーンなデザインに、熟練の職人やアーティストによる力強い手仕事が加わったコレクションを披露した。

人の手による不均一さに感じる力強さを、コレクション全体を通して表現したという今シーズンのウジョー。ブランドの得意とするクリーンなデザインに、熟練の職人やアーティストによるニュアンスが奥行きを加えている。感性の掛け合わせで生まれたアイテムはいずれも、作り手の存在を背景に感じることが出来るもの。ジュエリーデザイナーSHOTA MINOとのコラボレーションで誕生したジュエリーラインや、ペイントアーティストKANAKO SASAKIによるハンドペイントプリント、越前の手漉(てす)き和紙や京都の箔(はく)押しちりめん。力強い手仕事が、ウジョーの目指す服作りに新たなニュアンスをもたらしている。

今シーズン初めて登場したジュエリーは、一点一点手作業で作られ、ブランドの頭文字や魚の骨、菌類のような生命体をイメージした有機的なフォルムがコレクションのアクセントになっている。一際目を引くクリップやブローチに用いられた”手”は、今シーズンのテーマでもあり、パタンナー出身のデザイナー自身がクリエイションの中で一日中、目にするモチーフでもある。また、ハンドペイントプリントは、思いがけない滲(にじ)みやかすれ、大胆な配色が力強くも軽やかな印象を生み出す。

手仕事によるアクセントは今シーズン使った素材の特徴にもなっている。ワッシャーをかけたウールポプリンや、越前和紙によって表現されるフラワーパターン、ちりめんの凹凸を活かしたメタリックコッパーのプリントなど、選び抜かれたユニークな素材をコレクションに取り入れている。

シルエットはドローコードで自在に調整可能なフリルやギャザーホールが特徴。立体裁断で作るアシンメトリカルなカッティングのキャミソールとスカートがキーアイテムとして登場した。メンズでは丈の短いメスジャケットやクロップド丈のブルゾンに、サイドからコードが覗(のぞ)くシャツが新鮮なスタイリングを引き出している。

カラーはブラックやオリーブグレーなど同ブランドを代表する色に、メタリックコッパーを合わせて新たなカラーパレットを表現。更にオレンジやフューシャピンクのような力強いカラーが加わり、プリントやユニークな素材をまとめあげている。

ウジョー(Ujoh)2023年春夏コレクションLOOK

STAFF CREDIT
SHOW PRODUCTION:EYESIGHT
CASTING DIRECTOR:Shimana
MUSIC:DITCH
PHOTOGRAPHER:Gio Staiano
ART DIRECTOR:AYUMI TSUCHIDA(Bangal Dawson)
COORDINATOR:Benjamin Bernadet
HAIR:Shunsuke Meguro
MAKE UP:Kanako Yoshida

BRAND PROFILE

パタンナーとしての目で選び抜く線と量感からうまれる自由な創作を軸に洗練したブランドの世界を独創的に提案。本質的なテーラーリングや大胆なカッティングなど布の理にかなったデザインを創り出している。

DESIGNER PROFILE

西崎 暢(Mitsuru Nishizaki)
Y’s、Yohji Yamamoto のパタンナーとして7年間勤務後、2009年 UJOH(ウジョー)を設立。
2015ミラノファッションウィーク主催者の CAMERA DELLA MODA が若手デザイナーをフィーチャーした展示会「FASHION HAB MARKET」に招聘され出展。
2015 VOGUE ITALY が主催するスカウトコンテスト「Who is on next? Dubai」にファイナリストとして招聘され参加
2015 ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)が、若手デザイナーをサポートするプログラムの支援を受けミラノファッションウィーク参加
2017-19 ミラノファッションウィーク参加
2021年からパリファッションウィークに公式参加している。

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