イッセイ ミヤケ(Issey Miyake)2023年春夏コレクション〇2023年春夏パリコレクション日本人デザイナー

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イッセイ ミヤケ(Issey Miyake)は2023年春夏パリコレクション5日目の9月30日、ショーとライブストリーミングで2023年春夏コレクションを発表した。テーマは「A Form That Breathe 呼吸するかたち」。

彫刻創作を基点に、自らの手で自由にフォルムを作り出すその過程と経験を通し、そこに触発された発想、造形、質感などの要素を服づくりに取り入れ、新たな形へと発展させた今回。布地から成る彫刻のように立体的で、硬質に見えて動くと滑らかに柔らかく、生き生きとして今にも弾み出しそうな服を発表した。画像©ISSEY MIYAKE INC.

TORSO

彫刻のようなフォルムが特徴の、今シーズンを象徴するシリーズ。デザインチームが実際に手で制作した彫刻のトルソーの形を、一枚の布で表現した。しっかりとした生地でありながら伸縮性も兼ね備え、着用することで生まれる立体感のあるシルエットとドレープは身体上に彫刻をつくりだしているかのよう。

TORSO JUXTAPOSE

デザインチームが制作した彫刻の形を柄に起こし、TORSOシリーズと同じ生地に大胆にプリントしたシリーズ。発色の良い顔料を採用し、手作業でベースの生地に厚くプリントを施すことで、まるで彫刻の持つ重厚感のようなテクスチャーを出している。

R COAT, R SHIRT

肩から袖口にかけて滑らかな曲線がつくりだすシルエットが特徴のシリーズ。コートは軽量で伸縮性のある生地に撥水(はっすい)加工を施し、機能性にも優れている。シャツはナイロンストレッチ糸を使用し、服づくりの過程で発生した残布のパイピングテープを縫い付け、軽やかで柔らかな素材に仕上げた。

RESONANT SUIT PB

生地を折った状態で、部分的に円形のハンドプリーツ加工を施したシリーズ。循環や再生をイメージした円形のプリーツが連なるデザイン。未来に繋(つな)がる新しい素材に独自のプリーツ技術を掛け合わせた取り組み。この生地は、東レとの提携により、原料が100パーセント植物由来(※)のポリエステル繊維を応用してできている。現在流通している原料が約30パーセント植物由来のポリエステル繊維に対し、この開発段階の繊維は原料に石油を使わないことを実現し、本シリーズに取り入れられることで、素材の持つ可能性が示されている。(※):ISO16620-1 3.1.5 biobased synthetic polymer content(植物由来比率)が100パーセント

LINKAGE

様々な編み組織を組み合わせることで現れる丸みや尖りを生かした、有機的なシルエットが特徴の無縫製ニットシリーズ。素材はリサイクルポリエステルを使用している。2色の糸が混ざり合って生まれる色の表情も、動きに合わせて上下に弾む様子も、まるで呼吸している彫刻のよう。

ASSEMBLAGE

抽象的な彫刻から着想を得た立体的なフォルムと透け感が特徴の無縫製ニットシリーズ。繊細な糸を使用し、複数の編み組織を組み合わせることで、軽やかで弾むようなデザインに仕上げた。異なる色と型を重ねることで、まるで様々な彫刻の形を合わせるように豊かな着こなしを楽しめる。

NUDE

体をイメージした抽象的な彫刻をグラフィック化し、ニットで表現したシリーズ。モチーフ部分は透け感のある糸を使用することで、直線的なカッティングの中にドレープと立体感が生まれた。前後を逆にして着用することもでき、彫刻を鑑賞するように様々な角度から楽しめる。

SCULPTURES

デザインチームが制作した彫刻群をモチーフにしたアクセサリーシリーズ。彫刻を3Dスキャンしたデータをアクセサリーサイズに落とし込み、繊細な造形を忠実に表現した。日常に取り入れやすいアイテムが揃(そろ)っている。

イッセイ ミヤケ(Issey Miyake)2023年春夏コレクションLOOK

イッセイ ミヤケ(Issey Miyake)_BACKSTAGE-ACCESSORIES

画像©ISSEY MIYAKE INC.

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