第21回全国高等学校ファッションデザイン選手権大会「ファッション甲子園®2022」最終審査会が8月28日、青森県弘前市の弘前市民会館大ホールで行われ、神奈川の石川学園 横浜デザイン学院 高等課程が優勝した。
「ファッション甲子園®」は、全国各地の高校生が自らデザインし制作する衣装でモデルとなって出場し、高校生ファッションNo.1を競うファッションデザインコンテスト。
3年ぶりに会場である会場に参加チームが集まり、最終審査会が開催された今回（昨年第20回大会は、各参加校・チームをつないでのオンライン開催）。33都道府県83校、2108点の応募の中から一次審査を通過し、最終審査会に出場した21校33チームの頂点に立ったのは、石川学園横浜デザイン学院高等課程の「単細胞な．．．」という作品。「自分が今、かわいいと思うモチーフだけを組み合わせ、絶妙なバランス感を大切に考えたデザイン。球体を細胞に見立てたイメージと、単純な考え方という言葉の意味から、単細胞をタイトルに選びました。こだわりポイントは、ベースの生地にこだわり、ワッフル生地を自分好みの赤に染めた」という。石川学園横浜デザイン学院高等課程は出場チームの引率教員の投票によって決定するキラリ賞とのダブル受賞となった。
準優勝は青森の青森県立弘前実業高等学校のペンタローズの図形という実査には作ることのできないものを服につけたらどうなるのだろうという興味や、目の錯覚を利用した見て着て楽しい服を作りたいという思いからデザインした作品「gimmick」。第3位は愛知の山本学園情報文化専門学校「Mix」が選ばれた。
また、今回は青森の舘田学園五所川原第一高等学校「瑠璃も玻璃も照らせば光る」が特別賞「海外ファッションブランド協会賞」と審査員特別賞「原由美子賞」の2つを受賞した。五所川原第一高等学校は昨年の「ファッション甲子園®2021」で優勝している。
そのほか、審査員特別賞「津森千里賞」は熊本の熊本県立熊本工業高等学校「梅雨の貴婦人」、審査員特別賞「天津憂賞」は大阪の大阪府立泉尾工業高等学校「雨」、ゲスト審査員特別賞「小湊千恵美賞」は埼玉の埼玉県立越谷総合技術高等学校「CORONA」に決まった。
「ファッション甲子園®2022」受賞作品
