「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」7月3日まで東京都美術館で開催

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「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」が7月3日まで、東京都美術館で開催されている。上質で幅広い、世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有する美の殿堂と言われるスコットランド国立美術館。今回の「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」では、初来日となるディエゴ・ベラスケス《卵を料理する老婆》をはじめ、ジョシュア・レノルズ《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》、ラファエロ・サンツィオ《「魚の聖母」のための習作》、ジョン・エヴァレット・ミレイ《「古来比類なき甘美な瞳」》など、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示している。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)

会場はスコットランド国立美術館を紹介するプロローグ、第1章ルネサンス、第2章バロック、第3章グランド・ツアーの時代、第4章19世紀の開拓者たち、エピローグ、映像コーナーから構成。ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、ブーシェ、スーラ、レノルズ、ルノワール、モネ、ゴーガンなどの作品を展示し、15世紀から19世紀後半までの西洋美術の流れを理解出来る内容になっている。

また、今回は、同美術館の特徴であるイングランドやスコットランド出身の画家たちの油彩画、水彩画、素描約90点も展示。ゲインズバラ、レノルズ、ターナー、 ミレイといったイングランド出身の画家や、日本ではなかなか見ることの出来ないレイバーン、ラムジー、グラントなどスコットランド出身の代表的な画家たちの作品を数多くそろえることで、西洋美術の流れとともに、 ヨーロッパ大陸と英国との文化交流から、英国美術がはぐくまれた様子も紹介している。

更に、エピローグではアメリカ画家フレデリック・エドウィン・チャーチの作品「アメリカ側から見たナイアガラの滝」を展示。この作品はアメリカに渡って成功したスコットランド出身の実業家が寄贈したもの。スコットランド国立美術館のコレクションが地元の名士や市民の寄贈や寄附金によって購入されたという歴史を象徴するものとして展覧会の最後を飾っているという。

今回の「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」について東京都美術館では「巨匠たちの作品ばかりなので、見比べることで西洋絵画の流れを確認してもらえると思う。また、西洋絵画の中で英国絵画がどういう影響を受け、どう発展してきたかという点にも注目していただければ」(髙城靖之学芸員)としている。

なお、展覧会は、7月16日から9月25日(予定)まで神戸市立博物館で、10月4日から11月20日まで北九州市立美術館本館でも開催される。

「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」開催概要

会期:2022年4月22日~7月3日 ※日時指定予約制
会場:東京都美術館 企画展示室
休室日:月曜日(ただし5月2日は開室)
開室時間:9:30~17:30 金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
※夜間開室については展覧会公式サイトを確認
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、毎日新聞社、NHK、NHKプロモーション
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト:https://greats2022.jp
展覧会公式Twitter:@greats2022

■ チケット料金 ※日時指定予約制

観覧料(税込)
一般 1900円、大学生・専門学校生 1300円、65歳以上 1400円
※ 高校生以下無料(日時指定予約必要)。未就学児は日時指定予約不要。
※ 身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・
被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料(日時指定予約は不要)。
※ 高校生、大学生・専門学校生、65歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、証明できるものをご提示ください。

巡回展

2022年7月16日~9月25日(予定) 神戸市立博物館
2022年10月4日~11月20日 北九州市立美術館 本館

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