日本ファッション・ウィーク推進機構が主催するプレミアム・テキスタイル・ジャパン2022年秋冬(Premium Textile Japan 2022 Autumn/Winter=PTJ)とJFW ジャパン・クリエーション2022(JFW JAPAN CREATION 2022=JFW JC)が12月7日と8日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムホールで開催された。2日目には、JFW ジャパン・クリエーション関連プログラムとして、東京都と東京製革業産地振興協議会が主催する「PIGGY’S SPECIAL ピッグスキン・ファッションショー」がロビーギャラリー特設ステージで行われた。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)
毎回、東京を代表する若手デザイナーを起用している「PIGGY’S SPECIAL」。今回はタクター(tactor)の山本奈由子、ミドラ(MIDDLA)の安藤大春、リコール(RequaL≡)の土居哲也の3人が参加。各デザイナーの作品に各4つの学校の学生の作品をプラスしたショーが行われた。
タクターは発光するをテーマに、マットなピッグスキンと鈍く艶やかに光る箔(はく)を組み合わせ、視覚的な面白さを表現。箔加工はタクターのコレクションで頻繁に登場する表現方法だが、ピッグスキンに施した時の質感やしわの出方、肌ざわり、素材の動き、そのすべてが美しく、使用素材はすべて箔加工を施したピッグスキンに統一したという。
ミドラは砂漠をイメージして、サンドカラーのグラデーションで表現したコレクションを発表した。ピッグスウェードの表面感と光沢感のある布はくのコンビネーションがポイントになっている。