「エイポック エイブル イッセイ ミヤケ(A-POC ABLE ISSEY MIYAKE)」と現代美術家の宮島達男による新プロジェクト「タイプ・ツー タツオミヤジマプロジェクト(TYPE-II Tatsuo Miyajima project)」がスタートする。新プロジェクトは9月23日、「エイポック エイブル イッセイ ミヤケ」の新しい路面店「エイポック エイブル イッセイ ミヤケ京都(A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / KYOTO)」がオープンするにあわせて、スタートするもの。
「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」という3つのコンセプトに基づき、0から9のデジタル数字によって、時間や生命を表すアート作品の制作を行なっている宮島。「タイプ・ツー タツオミヤジマプロジェクト」は宮島のデジタル数字をモチーフにした衣服を制作し、日常でアートを纏(まと)う体験を提案する。
新プロジェクトのスタートとなる今回は、高温の蒸気を当てることで布を縮め、独自のストレッチ素材を生み出す製法、スチームストレッチを使い、プリーツ形状と宮島のデジタル数字の表現を組み合わせてデザインしたブルゾン「TYPE-II-001」と、米の籾殻(もみがら)を原料とする新素材トリポーラスTMを使用し、宮島のデジタル数字をランダムに配置した男女兼用のブルゾン「TYPE-II-002」の2柄を9月23日からエイポック エイブル イッセイ ミヤケ京都で先行発売。10月1日からエイポック エイブル イッセイ ミヤケ青山(A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / AOYAMA)とISSEY MIYAKE ONLINE STOREでも販売を開始する。価格はTYPE-II-0011=19万8000円、TYPE-II-002=16万5000円(価格は、すべて税込)。
メインビジュアルは、ダンサー・菅原小春の強じんな身体表現を写真家の吉田多麻希が撮影。フォトコラージュによって時間を纏(まと)う体験を暗示している。
宮島は「『どんな素材』を使ってデザインをするか。あるいは、『どんなふうに』デザインするかを考えるデザイナーは多いが、『なぜ』これを作らなければならないかを考えるデザイナーは稀だ。言うまでもなく、イッセイ ミヤケのデザイナーは服を<Why>から作る。今回のブルゾンは、私のアイコンであるデジタル数字をモチーフにした。しかし、それをストレッチの『型』として応用し、繰り返される数字の連続を作り上げた。これは、私が提唱する『時間』と『永遠性』を暗示させる優れたデザインである。また、プリントで簡単に表現できる数字を敢えてタテ糸とヨコ糸の織り物で表現した。しかも、その糸はサステナブルを意識しソニーグループが開発した新素材『トリポーラスTM』を使用したファイバーである。トリポーラスがファイバーに練り込まれている黒い糸は洗っても色落ちせず、環境に優しい。まさに私が表現する『空』を表現する深い黒が実現している。デジタル数字は『時間』や『生命』を表す。今回のブルゾンたちは、まさに、『時間』や『生命』を織り込んだ服なのだ」とコメントしている。
また、イッセイ ミヤケ京都では9月23日からKURA展「TATSUO MIYAJIMA」を開催する。
宮前義之が率いるエンジニアリングチームによる「エイポック エイブル イッセイ ミヤケ」は、三宅一生が1998年にスタートしたエイポック(A-POC)の独自のものづくりや、服づくりのプロセスを変革し、着る人が参加する新しいデザインを継承するとともに、更に発展させ、次世代の衣服を提案するために昨年3月にスタートした。
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