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ジュンコ シマダ(JUNKO SHIMADA)は2021年春夏コレクションを発表した。テーマは「MARINE」。予定していた79回目のパリコレクションから写真による発表となった今シーズン。写真とともに、今回の撮影に際しての島田順子からのメッセージを発表した。
「パリコレクションの出来ない、特別なシーズン、、、
素敵な写真と映像を撮ろうと思いました。
3月のコレクションが終わってから、ずーっと動かずに、隔離されたように、フランスの田舎で過ごし、ロックダウンが解除されてからも、カフェも開いていないパリは、寂しくて怖いから、直ぐに田舎に帰る日々。
陽気にはなれず、暗く、閉ざされた日々で、モノづくりは出来ません。
美術館も映画館も、ましてや旅にも行けないので、夢を見るしかなかったのです。
海育ちの私は、広い海、水平線が一番思い出され、マリンがテーマのコレクションとなるのは必然でした。
美しい海での撮影は、コロナの影響のなかったマヨルカ島。
パリから飛行機で2時間のそこは、ノルマンディに行くよりも早く安全だったのです。
一度も行ったことがなかったマヨルカ島、ショパンやジョルジュ・サンドが暮らした場所はどんな所なのだろう、、、
空港のあるパルマから30キロメートルほど夕日が沈む方向の浜辺に滞在。
激しい波が打つ断崖絶壁の街は、想像以上に素朴で、昔が大事に残されていました。
私はもう(服を)作ってしまったから、あとは皆さんにお任せして、夕日の沈む壮大な景色を見ながら、何日もそこにいるような、ゆっくりとした時間を過ごしました。
MARIO TESTINOのもとに10年以上いたという彼(ALEX FRANCO)は、光のとらえ方が上手かった。
彼らは時間を気にせず、光を最優先させて夕日が沈むまで撮影してくれたのです。
車で走ること、断崖を歩くことだけが、私のこの旅での観光。
風に揺れるオリーブ畑の木は彫刻のようで、街は低い家が立ち並び、山から切り出した岩のテーブル、、、石の世界は服とマッチング!し、光と物体に溶け込んだ写真はとても美しかった。
一回コレクション(パリコレクションでの発表)がパスできる、これで肩の力を一瞬抜ける、、、
そんなことを思ってしまいながらの作品作りでしたが、マヨルカ島で撮影出来たことは本当にラッキー。
陰気だった生活の中、光を求めて歩いて行ったら、ショパンたちが昨日まで暮らしていたように感じる、素朴な街にたどり着けたのですから」
島田順子
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