イタリア商工会議所がオンラインセミナー「エキスパートによるイタリアワインマーケティング」を開催

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在日イタリア商工会議所は9月8日、ZOOMによるオンラインセミナー「エキスパートによるイタリアワインマーケティング~現況の課題と今後歩むべき道~」を開催した。当日は、在日イタリア企業でマーケティングのエキスパートとして活躍しているバカルディジャパンマーケティング部ブランドマネージャーの福良利恵さんとフェラーリジャパンマーケティングディレクターの遠藤克之輔さんを特別講師に迎え、マスターコース向きのオンラインセミナーを行った。Text:Shinichi Higuchi(樋口真一)

本物のイタリア食材の価値を保護し、真のイタリア料理を継承することを目的としたプロジェクト「ザ エクストラオーディナリー イタリアン テースト(The Extraordinary Italian Taste)」の公式イベントプロモーションの1つ「トゥルー イタリアン テースト(True Italian Taste)」の日本におけるプロモーション活動を行っている在日イタリア商工会議所。昨年5月28日には、日本におけるプロモーションのメインイベントとして東京・渋谷の渋谷ストリームで日本有数のイタリアンレストランとシェフが本当のイタリアンを紹介する一夜限りのイベント「第1回イタリア・フード・フェスティバル~イタリアを食べる日~(The Authentic Italian Table The Italian Food Festival 1st edition)」 を開催。約1,000人が来場した。

今年は、プロモーションのメインイベントとしてオンラインで様々なセミナー・ワークショップの開催を予定しているが、今回の「エキスパートによるイタリアワインマーケティング」はその第1弾となるもの。

セミナーで、福良さんはワイン市場について「全世界のスパークリングワインの販売量は2億6400万ケースでワイン全体の8パーセントを占めているが、1位はイタリアで36パーセントと圧倒的なシェアを持っている。日本ではイタリアのスパークリングワインはフランス、スペインに次ぐ第3位とまだまだ伸びる余地がある。日本にイタリアのスパークリングワインのすばらしさを伝えたい」などと説明。その上で、イタリアンスパークリングワイン・ヴェルモットブランド「マルティーニ」の日本での取り組みなどにも触れ「日本ではターゲットである20代から40代の女性にどうアプローチするのかを考えている。日本には食前酒という文化がないので、文化交流、マルティーニがあればどんな交流の場所でも楽しめるということを伝えるための場の提供、ワインフードのデリバリーサービス、コンテンツなどを1つのパッケージとしたイベントやビールイベントでのラウンジの開設、日本での知名度アップに向けたキャンペーンなどを行ってきた。アペルティーボという形やブランドの価値そのままではなく、日本の消費者の内面や持っているもの、どうアピールすればいいのかを考え、交流を楽しむためのツールであることを伝えたい。みなさんと一緒に何かやっていきたい」などと話した。

また、遠藤さんはマーケティング全般について講義。ターゲットのパーセプションを中心にキャンペーン設計を考えるをテーマに、基礎であるマーケテイングの役割と活動の確認、課題解決のフレームワーク、フレームワークを使ったワークショップなどを、具体的な事例を挙げながら説明。「課題の解決、パーセプションチェンジについてのフレームワークを理解すること。ターゲットはどんな人か、何を考えているか、どんな行動をとっているのか。未来にターゲットにどう思われたいのか、自社やブランドがどうなったらいいのか。現状から目標を決め、どんなことを行い、目標を達成するのか。自社の課題の解決や商品からスタートしがちだが、ターゲットであるお客様がどう思っているのかということからキャンペーンを考えること」などと話した。

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