六本木アートナイト実行委員会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、5月30日と5月31日に開催する予定だった「六本木アートナイト 2020」の5月開催を取りやめる、と発表した。今後の開催については現在未定。六本木アートナイト実行委員会では、共同主催者である東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 、港区とともに協議・検討していく。また、今後の方針については、決定次第、ウェブサイトなどで発信していく、としている。
六本木アートナイトは、六本木の街を舞台にした一夜限りのアートの饗宴(きょうえん)。生活の中でアートを楽しむという新しいライフスタイルの提案と、大都市東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的に、2009年3月からスタート。様々な商業施設や文化施設が集積する六本木を舞台に、現代アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンス等の多様な作品を街なかに点在させ、非日常的な一夜限りの体験をつくり出し、東京を代表するアートの祭典として、回を重ねるごとに発展してきた。
今年はメインプログラムアーティストに、世界を舞台に活躍し日本を代表する現代アーティストである村上隆を起用。「マジカル大冒険 この街で、アートの不思議を探せ!」をテーマに展開。村上隆によるスペシャルな「ドラえもん」を使った現代美術作品のほか、光のインスタレーション、映像、音楽や演劇など、世界中から集まった多くの作品を、六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街など、六本木地区の協力施設や公共スペース、六本木交差点から芋洗坂などに点在させる予定だった。