2020/2021年秋冬東京コレクションがスタートした。2月7日には茅野誉之(Takayuki Chino)がデザインするチノ(CINOH)が東京・渋谷のワールド北青山エントランスで2020/2021年秋冬コレクションを発表した。Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)
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「一瞬の時の中に存在するだけでなく、ワードローブ・思い出に残るモノ創り」を理念とし、伝統のない自由な発想から生まれる東京のストリートをベースにしたコレクションを展開。今までの服装の歴史、その背景にあるカルチャー、現在の世の中からシーズンごとに感じ取ったモノ・コトを、遊び心と高揚感を持った大人のリアルクローズを提案し、細部までごだわった素材と仕様、パターンテクニックをもとにコンテンポラリーなスタイルを創り出しているチノ。
今シーズンはコンパーチブル(compatible)をテーマに、洋服を自分らしく身にまとうことやコーディネートという自分自身のスタイルに洋服を調和させる行為からインスパイアされたディテールをデザインに落とし込んだ。
自然の光が差し込む会場。ショーは片方だけ重ね着をしたようなアシンメトリーのコートやジャケット、ニットなどを着たレディースとメンズコレクションが一斉に登場するシーンからスタート。アシンメトリーやレイヤードなど、80年代のアバンギャルドや日本の美意識を象徴するデザインとミニマリズムやリアルクローズが共存するデザイン。美しいシェイプのトップスと流れるようなラインのインナーやボトムス、シンプルな中に隠れたディテールへのこだわりなど、異なる要素の共存やモノトーンにプラスされるオレンジ、チェックなどのクラシックとミリタリー要素のミックスなどもポイントになっている。ラストは最初に登場したようなアシンメトリーなデザインが再び登場。同じアイテムたが、レイヤードした部分をぐるりと回したように左右が逆になり、デザインも変わっている。
1着の服を数通りに着るアイデアはイッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)やヴァンダライズ(VANDALIZE)、アンダーカバー(UNDERCOVER)、アンリアレイジ(ANREALAGE)、更に最近のビューティフル ピープル(beautiful people)など、様々なデザイナーがチャレンジしてきたが、チノのデザインはアシンメトリーや変化がクリーンでクールに消化されている。80年代や90年代のモデルのアッパーや靴底を最新のテクノロジーをミックスし、ハイブリッドすることで、アップデートさせるスニーカーのデザインや、アーカイブやアイコンを新しいものに生まれ変わらせようとする、ラグジュアリーブランドの取り組みなども思い出させた。
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