オールウェイズは6月19日まで、東京・銀座の和光ホール本館6階で「ミカコ ナカムラ美のミュージアム(MIKAKO NAKAMURA 15TH ANNIVERSARY MIKAKO NAKAMURA MUSEUM OF THE BEAUTY)」を開催している。
真のエレガンスを追求し、オートクチュールとオーダーに特化した服作りを続けてきたミカコ ナカムラ(MIKAKO NAKAMURA)。「ミカコ ナカムラ美のミュージアム」は同ブランドのデビュー15周年記念イベントとなるもの。過去15年間の作品と「水天一碧」をテーマにした2019年春夏コレクションを紹介している。
スポンサードリンク
初日の6月13日に行われたオープニングレセプションパーティにはデザイナーの中村三加子さんや和光の石井俊太郎社長も出席。
「最初の年は1年で2着しかオーダーが頂けませんでしたが、その2着からいろいろな人に着て頂けるようになり、今日という日を迎えることができました」という中村さんは「ブランドをスタートした15年前はファストファッションが多く、服はますます大量生産になり、捨てられるようになっていくだろうという兆しが感じられた時代でした。1人のデザイナーとして『どうして服は捨てられてしまうのか』、『自分のデザインが悪いのではないか』、『お客様が大切にしたいと思うような服が作れていないのでは』と自分自身に問いかけ、自分のブランドを作るなら大切にされるものを作りたいという思いから、オーダーという道を選択しました。日本の着物のように母から娘に譲られる服を作れたらと思いながら、今も作っています」と挨拶した。
また、石井社長は「今回の作品を見て、シンプルなのに造形的にも色彩的にもこれだけ多様なデザインができるということに先生の奥深さを感じましたし、和光のお客様に支持されているのがなぜかをかいま見たような気がします」とするとともに、「和光ホールでは、年30回ほど、美術工芸品や絵画、書など、文化を発信する様々な催しを行っていますが、今回がファッションという新たな領域の催しを開催する1つのきっかけになると思っています」などと話した。
Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)
おすすめ記事
東京二期会「蝶々夫人」制作発表会が開催。宮本亜門さんと髙田賢三さんが登場
カルティエ(CARTIER)の1970年代以降の作品に光を当てた世界初の企画展「カルティエ、時の結晶」開催
「ミカコ ナカムラ美のミュージアム」
会期6月13日~6月19日
時間10:30~19:00
入場料:無料