佐藤繊維はエムアンドキョウコ(M.&KYOKO)2019/2020年秋冬コレクションで、ポップアート(POP ART)をテーマに、70年代から80年代のポップアートのムーブメントからインスピレーションを得たコレクションを提案している。
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エムアンドキョウコは佐藤繊維の4代目であり糸作家である佐藤正樹社長と、パートナーでありデザイナーでもある妻の今日子さんが手がけるニットブランド。パリの合同展示会トラノイ(TRANOI)など海外の展示会でも作品を発表。南米、オーストラリア、南アフリカなど、世界中を巡り探し求めた「こだわりの服の素(もと)」から生まれる、オリジナルの糸を駆使したテキスタイルと、糸や素材を生かしながら複雑に組み合わせることで新しさを出したデザインは国内外で高く評価されている。
赤のカラーデニムとブルーデニムや赤とオレンジ、白のボーダーを使った薄手ジャージのワンピースなど、落ち着いたベーシックカラーとともに、アクセントカラーとしてヴィヴィッドなオレンジやレッド、ピンク、ターコイズブルーなどを使っていることが今シーズンの特徴だ。
また、ブロックチェックを裏返すとカラフルなフラワーになるブルゾンや、クラシックなツイードの裏が日本をイメージさせる刺し子になったジャケット、カラフルな色と抑えた色の両方を楽しめるラッセルレースのリバーシブルワンピースなど、リバーシブルが更に広がっていることや、秋冬コレクションが店頭に並ぶ7月に合わせたオンタイムなデザインが充実していることなどもポイントになっている。
Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)
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