第17回ボキューズ・ドール(Bocuse d’Or)国際料理コンクール髙山英紀シェフシェフが7位に。日本代表報告会開催。組織力を高め、本戦で優勝を目指す。

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第17回ボキューズ・ドール国際料理コンクール2019 日本代表報告会「ボキューズ・ドール2919 ファイナルを終えて 髙山英紀シェフ 未来への継承」から髙山英紀シェフ(右)

「第17回ボキューズ・ドール(Bocuse d’Or)国際料理コンクールフランス本選」が1月29日と30日の2日間、フランス・リヨンで行われ、日本代表の髙山英紀シェフ(メゾン・ド・タカ芦屋料理長)がアジア勢としては最高となる7位に選ばれた。ボキューズ・ドール国際料理コンクールのフランス本選は2年に1度開催されるシラ国際外食産業見本市内特設会場で行われるもの。ヨーロッパやラテンアメリカ、アジアパシフィックなどの予選大会を勝ち抜いた国など、24か国が参加した。

昨年亡くなった大会の創始者ポール・ボキューズと、長年大会委員長を務めたジョエル・ロブションの2人の巨匠へのオマージュということから、トラディショナルでシンプルな料理をいかにモダンに、独創性や国の独自性を出し、料理としての完成度を高めるのかということを評価することにし「フランス産骨付き仔牛のロースト」と「野菜と貝のシャリュトリューズ」を課題料理にした今回。

デンマーク代表のケニース・トフトハンセンシェフが優勝した。スエーデン代表のセバスチャン・ジブランドシェフが第2位、ノルウェー代表のアンドレ・ペーターセンシェフが第3位に選ばれた。2大巨匠への追悼のため優勝を目指したフランスも4位のフィンランド、5位のスイスに続く6位となるなど、北欧勢の強さが目立った。

2月12日、東京・代官山のメゾン・ポール・ボキューズで開催された、第17回ボキューズ・ドール国際料理コンクール2019 日本代表報告会「ボキューズ・ドール2919 ファイナルを終えて 髙山英紀シェフ 未来への継承」で、髙山シェフは「本選では満足のいくものができたと思っています。今後も今回の料理を作り続け、間違っていなかったということを証明したい」と挨拶。その上で「しかし、結果は7位。もう一度料理と向き合い、ゼロからフランス料理というものを学び、新しい料理を見つけていきたいとも思っています。また、今後は料理人人生をかけて次の代表選手をサポートし、日本チームが常に表彰台を狙えるようにしていきたい」と話した。

また、本選で試食審査にあたった日本ボキューズドールアカデミーの浜田統之会長も「細かな審査基準が明確になったことは大きい。今後は今回の結果を踏まえて、組織力を高め、世界に通用する方法を今までとは違う形で整えていきたい」と日本ボキューズドールアカデミーとして、今回初めて日本から審査員が選ばれたことなどの経験をもとに、組織力を高め、本選で優勝を目指すことを強調した。

次回のボキューズ・ドール国際料理コンクールフランス本選は2021年に開催される。今年4月から応募開始。8月には日本国内の準決勝、10月には決勝が行われ、国内代表が決定される。

Text & Photo:Shinichi Higuchi / Chief Editor(樋口真一)

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ボキューズ・ドール国際料理コンクール アジアパシフィック大会報告会に髙山シェフが出席。

「ボキューズ・ドール(Bocuse d’Or)2019 日本代表発表及びチーム・ジャパン結成式」開催。日本代表のメゾン・ド・タカ芦屋料理長の髙山英紀シェフらが出席

写真は第17回ボキューズ・ドール国際料理コンクール2019 日本代表報告会「ボキューズ・ドール2919 ファイナルを終えて 髙山英紀シェフ 未来への継承」から

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