エトセンス(ETHOSENS)は2019年春夏コレクションで、“wabi-sabi”テーマに、日本人が昔からもつ精神や美意識に焦点を当てたコレクションを提案している。
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「侘(不足の美)錆(内部的本質)、曖昧さ、調和、ありのまま、朽ちてゆく美、静から生まれる動。科学の発達によるグローバル化によって、世界的に均一な感覚や価値観を生む世の中だからこそ、ローカルに目を向け、その精神や感覚に価値を見いだしたい」(デザイナー橋本唯)という今シーズン。
デザインをプラスしていくのではなく、ドレープ性の高い素材にはプリーツやタックをとり動きを与え、コシをもった素材に対しては立体的なフォルムを創るなど、”wabi-sabi” のありのままを尊重する考えから、必然的なデザインをこころがけていることが今回の特徴。
朽ちていくものを受け入れる考え方から、経年変化を見越した素材作りや、新品の質感を感じさせず、なおかつ繊細で上品な表情や質感にこだわっていることなどもポイントになっている。
色も一般的な3原色から成る色ではなく、日本の伝統色のように、自然の中に存在する色を使った。
また、今シーズンは新たに侘びの美意識でもある“ヌケ”や“はずし”による違和感を生むことで、それに魅力を感じられることも意識。さらに、日本的な”間“という考え方から、身体と布の空間を意識したカッティングにも挑戦している。
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