アシックスジャパンは、桐生祥秀選手（東洋大学）が日本人初となる100メートル9秒台を達成したことを記念し、大会で着用したタイプと同じ仕様の陸上短距離用スパイクシューズ「桐生祥秀日本人初9秒台達成記念モデル」を発売する。
販売数は9足限定で、9月11日からアシックス特設サイト（http://www.asics.com/jp/ja-jp/trackfield/sub10）で予約を開始する。価格は税別9万9,800円。
無限の可能性を表すホワイトに、頂点を極めるという思いを込めゴールドをあしらった「桐生祥秀日本人初9秒台達成記念モデル」は、デザインだけでなく特殊な樹脂を採用した靴底や独自の構造など、細部まで再現したもの。桐生選手のサインとシリアルナンバー入りで、シューズを入れて飾ることができるジュラルミンケースも付いている。カラーはホワイト×ゴールド。サイズは25.5センチメートル。なお、アシックスジャパンでは、「同モデルは桐生選手の足形、走法に基づき製作しているため、練習やレースなどでは使用しないでください」としている。
また、桐生選手の意向に賛同し、アシックスジャパンが売上げの一部を東日本大震災の被災地に寄付する。
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なお、桐生選手が100メートル9秒台を達成したときに着用していたスパイクシューズは、アシックススポーツ工学研究所で足の計測や走行分析実験などで得たデータと桐生選手本人の意見を取り入れ作製されたもの。靴底（プレート）は、「足裏全体で接地したい」という桐生選手の要望に応えるため、 従来よりも反りを抑えたフラット構造を採用。素材は、前部に反発性、軽量性に優れた合成樹脂を、中部から後部にかけてグラスファイバーで強化し剛性を高めた特殊合成樹脂を使用している。ピンは前部の外周部分に6本配し、全て固定タイプにすることで軽さを追求した。片足重量は約120グラム。
アッパーは、軽量でバネのような性質を持つ「エイチエルゼロ（HL-0）メッシュ」を用いた。「エイチエルゼロ メッシュ」は、ポリエステル繊維に弾力性の高い 繊維を配列した特殊構造で、軽量で肌当たりの良いテキスタイルでありながら保形性 が高い上、バネのような弾力性を持っている。また、高密度で厚さが約0.5ミリメートルと薄く、過度な締めつけを抑える。同素材を、足の形状に沿うよう立体的に裁断し成形するだけでなく、縫製箇所を極力減らすことで高いフィット性を発現させ、選手が持つパフォーマンスを発揮しやすくしている
