PASCAL AUTUMN WINTER 2017-18 。ここ数年、初日のトップを切って、プレゼンテーション形式のコレクションを行っていたルシアン ペラフィネ(LUCIEN PELLAT FINET)がコレクションを開催しなかった今シーズン。ルシアン ペラフィネに代わり、2017/2018年秋冬パリコレクションのオープニングを飾ったパスカル(PASCAL)は、前回同様に自然からインスパイアされたようなコレクションを見せた。Text & Photo:Shinichi Higuchi (樋口真一)
会場中央に花と緑を飾った今回。スタートは光を感じさせる光沢のある白やレースを使ったコートやワンピース。花のモチーフを飾った黒のドレス。イメージは変わらないが、会場の演出とは逆に、服は白と黒。グリーンやピンク、オレンジなどを使った前回に比べて色を抑えている。後半もグレーのチェックの上にグリーンやピンクの花のモチーフを使い、スタイリングのアクセントとしてピンクのコートなども出ているが、メーンは白、黒、グレー。春夏以上に分量も抑えられ、肌を見せるデザインも続いている。前回のコレクションを発展させながら、色と分量を抑え、リアルに表現した、シーズンレスなコレクション