まとふ(matohu)堀畑裕之著『言葉の服-おしゃれと気づきの哲学』出版記念パーティ開催

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まとふ(matohu)のデザイナー堀畑裕之さんの著書『言葉の服-おしゃれと気づきの哲学』出版記念パーティが7月25日、東京・渋谷のmatohu 表参道本店で開催された。会場には本で紹介されたはさみや九谷焼の酒盃などを展示したほか、サイン会も行われた。Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)

『言葉の服-おしゃれと気づきの哲学』は、東京コレクションで毎シーズン日本の美意識を現代的に表現する作品を発信し続ける、まとふの創作の秘密がちりばめられたファッションの哲学を書いたもの。朝日新聞夕刊に連載されたコラム「言葉の服」や、毎日新聞、装苑、クロワッサンなど様々な新聞、雑誌などのエッセイを全面的に加筆したものに、新たに書き下ろしたものや哲学者 鷲田清一氏と京都を歩きながら対話した「対話篇」など加え、掲載している。

「『一気に読めた』『読んだ後、さわやかな気持ちになれた』と言ってもらえました。書くのは速いですし、書きためてあったものもありましたが、新聞の連載で多くの人にわかりやすく書く、1話完結、600字という制限の中で書くということを続けたことで、鍛えられましたし、書いたものを削っていく中で文章が磨かれていったのだと思います。本を書いたことで、まとふのことをもっと知ってもらえるし、ファンの人たちにも作品を理解してもらえると思います。これが直接コレクションや服のクリエーションに影響するわけではありませんが、新しい出会いが生まれれば」と堀畑さん。

また、堀畑さんとともにまとふをデザインする関口真希子さんは「堀畑は書くのが好きなので、ずっとパソコンに向かって、書いていました。朝起きて書いたこともありますし、徹夜で書いたこともありました。コレクションのテーマを書いた冊子は2人で話したものを堀畑が文章にするというやり方ですが、エッセイやコラムは堀畑が書いたものを最初に読んで、『こうしたら』『ここはわかりにくいからもう少し説明した方がいい』など、一般読者としての感想を伝えました。まとふというブランドをはじめなかったら無かった本、まとふによってできた文章だとも思います」などと話した。

『言葉の服 ― おしゃれと気づきの哲学』
四六判上製・288頁 カラー図版多数 ISBN 978-4-7987-0172-1
定価:2700円+税
出版社:株式会社トランスビュー

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