ユニクロは2025年3月20日、東京都世田谷区の玉川髙島屋S・C南館4階に「ユニクロ タマタカ店」をオープンした。世田谷エリア最大級の売り場面積を誇り、地域密着型の新店舗として、地元企業とのコラボレーション商品や新たなサービスを展開する。開店に先立ち、3月18日には「ユニクロ タマタ力店」オープン記念イベント・内覧会が行われ、フリーアナウンサーでファッションモデルの笹川友里さんや、地元ラグビーチームの選手らが登壇した。Text & Photo: Shinichi Higuchi（樋口真一）
「地域密着×新しいユニクロ」 二つの柱で街と共創
新店舗のコンセプトは、「地域密着型と新しいユニクロを体現すること」。ユニクロ タマタカ店の海原和洋店長は、「地域の皆様と連携し街を盛り上げながら継続的に成長していく店舗を作りたい」と語り、地域密着の例として、タマタカエリアを紹介するガイドブックや、髙島屋のキャラクター「ローズちゃん」、世田谷のラグビーチーム「リコーブラックラムズ東京」、ロイヤルホールディングス、指揮工房「ボックスアンドリードル」など、地元4企業とのコラボTシャツを紹介した。Tシャツの売上の一部は「世田谷みどりのトラスト基金」に寄付される予定だ。
また、新しいユニクロを体現する店舗として、「UNIQLO FLOWER」や衣服のリペア・リメイクを行う「RE.UNIQLO STUDIO」などの新たなサービスも導入する。さらに、キッズやベビーのコーナーはベビーカーでもゆったりと買い物ができるような幅広い通路にしたほか、ラウンジ風の休憩スペースなど、子育て世代にも配慮している。
笹川友里さん 「本当に広くて、ワクワクしながら店内を歩きました」
オープン記念イベントには、ユニクロ タマタカ店の広告ビジュアルにも登場しているフリーアナウンサーの笹川友里さんがスペシャルゲストとして登壇した。白のボリュームギャザースカートに、鮮やかな緑のUVカットクルーネックカーディガンを合わせた春らしい装いで現れた笹川さんは、「本当に広くて、見たことのない商品もたくさんあります。ワクワクしながら店内を歩きました」と声を弾ませた。
二児の母でもある笹川さんは、「上の子は5歳、下の子は1歳で、まだ赤ちゃんなので、おしゃれもしたいのですが、繊細な服だと気を遣ってしまいます。ユニクロの服は丈夫なので、安心して着られます」と語った。
タマタカエリアについて「大好きなブランドさんとか、いつか行ってみたいブランドさんが集結してるので、忙しいママさん、子供連れでも買い物ができる最高のスポットだなと思ってますし、都心なのに緑が溢れてるってところも居心地がいいので、わざわざお出かけしに行くような場所」と笑顔。
笹川さんは、地域の魅力を紹介する『UNIQLO CITY GUIDE TAMATAKA AREA』の表紙にも登場しており、「中華料理、ラーメン屋さん、Let it be coffeeさんなど、魅力的なお店がたくさん紹介されていて、二子玉川、タマタカエリアを歩きたくなりました」と述べた。
地元との連携強化 登壇者が語る地域とのつながり
イベントには、二子玉川で15年営業するコーヒー店「Let it be coffee」店主の宮崎哲夫さんや、リコーブラックラムズ東京の栗原由太選手・古賀由教選手も登場。宮崎さんは、店舗カラーに合わせたネイビーのコーディネートで登壇。ユニクロと高島屋に共通する日常を華やかに彩るというイメージから、フルーティーな風味の「タマタカブレンド」を発売することを発表した。
栗原選手と古賀選手は、マスコットキャラクター「ラムマル」をデザインした限定コラボTシャツを身に着けて登場。栗原選手は「ラムマルは僕たちのチームのマスコットキャラクターで、以前、マスコット総選挙で1位を獲得したこともあるほど人気があります。お子様から女性まで幅広くみんなに愛されてるキャラクターをデザインしたtシャツになっています」と語った。古賀選手は「僕のような体の大きな人から小さいお子様まで皆様着れるサイズになっておりますし、お揃いのコーディネートで試合観戦や日常でも可愛く着こなせると思います」とアピールした。
イベントでは、登壇者たちが「ニコタマ」「二子」「タマタカ」など地域の呼び方について語る一幕もあった。笹川さんは「子どもの頃からよく遊びに来ていますが、親が“ニコタマ”と呼んでいたので私もそう呼んでいました」とした上で「“タマタカ”って言うと、地元の方みたいになれるということなので、ニコタマと言ってる友達がいたら、タマタカのことと、ちょっと知ったかぶりをしながら広めていきたいと思います」と笑顔を見せた。
また、イベントの最後に、ユニクロ タマタカ店について、「街にもっと繰り出そうというような、街のハブのような存在になっているのかなと思いました」とした上で、「本当に広いので、半日かけてゆっくりお買い物に来ようかなと思っています」と話した。
商業施設とユニクロの連携で街づくりを推進
玉川髙島屋S・Cでは、今回の出店を街づくりの大きなプロジェクトの1つと位置づけている。東神開発玉川髙島屋S・C 事業本部 玉川事業部の土屋久美さんは「55年前、何もなかったこの場所に地域の方のインフラとしてショッピングセンターを作り、その後は、対都心をコンセプトに、都心に行かなくても二子玉川で全部揃うというようなお買い物の場を提供できるように街づくりを進めてきました。コロナによって、お客様のライフスタイルが大きく変わりショッピングセンターの役割や在り方を大きく見直すことが求められましたが、今、原点回帰し、地域の方々が愛着を持って楽しめる場を提供できるような街づくりを進めています」と語り、今後も地域と一体となった街づくりを進めていく考えを示した。
