デサントがスポーツアパレルの研究開発拠点DISC(ディスク)を開設。コンセプトは「世界一、速いウエアを創る」

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デサントは7月19日、大阪府・茨木市に、スポーツアパレルの研究開発拠点「DISC=DESCENTE INNOVATIONSTUDIO COMPLEX(ディスク=デサント イノヴェーション スタジオ コンプレックス)」を開設した。敷地面積2万2,220平方メートル。ウエアが実際に使われる条件を人工的に作り出す人工気象室や人工降雨室、スポーツパフォーマンススタジオ、全天候型トラック、100メートル走路、機能・品質評価ラボ、プロダクションスタジオなどを設置。パフォーマンスを引き出す高次元な機能性の開発と、デサントグループ全体の品質基準制定・品質管理を平行して行う。

「DISC」は同社が中期経営計画の重点戦略の1つとしている「モノを創る力(企画開発力)」強化を目的としたもの。「世界一、速いウエアを創る」をコンセプトに、競技で勝つための「スピード」を追求したウエアとともに、グローバルマーケットで他社に「先駆ける」ウエアを開発する拠点にしたい考えだ。

施設内には、同社独自のサーマル発汗マネキンを始め、人工気象室、人工降雨室、全天候型トラック、型紙作成から縫製まで、サンプル作成の全工程を行うプロダクションスタジオスペースなどの設備や機器を設置。これまで大阪オフィス内で行っていた研究開発の機能を更に強化するとともに、機能の開発、製品化、開発した製品の評価検証という工程を「DISC」内で完結できるようにしたことで、高機能・高品質な商品の開発スピードをアップする。また、産学連携や異業種との共同開発の拠点としても活用することで商品開発力の幅を広げ、「モノ創りの力」強化による市場競争力強化などを目指す。

さらに、様々な人や情報が交じり合い、クリエイティブな発想のもとで社内外の人とコラボレーションができるよう、“ワイガヤスペース”を設置したほか、柱や壁を減らし、ほぼ全ての実験室が施設内のどこからでも見えるようなオープンな造りになっている。屋外の歩道は、通水性に優れており水はけを良くする一方で、内側に保水することでクーリング機能も発揮する土壌再生タイルを敷くなど、環境にも配慮している。

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スポーツサイエンスラボ=身体の動きや運動時に発揮する力を測定し、スポーツパフォーマンスを向上させるための基礎的なデータ収集や、製品の機能検証を行うスペース

人工降雨室=雨量を制御して均一に降らせることが出来、レインウエアやアウトドアウエアの耐水性や仕様の開発、はっ水評価などの品質テストを行うスペース

機能・品質評価ラボ=主素材、副資材、製品、プリント等の二次加工の基本物性と機能性を総合的に評価できるラボ

プロダクションスタジオ=水着からダウンまで幅広いアイテムを対象に、型紙作成から縫製までサンプル作成の全工程を行えるスペース

VISIO GALLERY

◆施設概要
所在地 : 大阪府茨木市彩都やまぶき2丁目3番2号
敷地面積 : 2万2,220平方メートル
建屋面積 : 3,487平方メートル
延床面積 : 4,401平方メートル
構  造 : 鉄骨造2階建て

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