
世界的ファッションデザイナーとして知られるコシノヒロコの創作活動を紹介する展覧会「(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO ―新説/真説コシノヒロコ―」が、2026年5月26日から7月26日まで、東京都現代美術館(東京都江東区)で開催される。ファッションにとどまらず、絵画、書、映像、空間表現へと広がる活動を横断的に紹介する過去最大規模の展覧会で、約200点(予定)の作品・資料を通じて、その多面的な創造と思想の変遷を読み解く。
本展は、半世紀を超えるキャリアの中で生み出された作品群から、現代の感覚や価値観と響き合う表現を厳選して構成する。各時代の社会状況や文化的文脈、同時代の芸術表現との関係を重ね合わせながら、「なぜその表現が生まれたのか」「いまどのような意味を持ちうるのか」を提示する。既存の人物像やブランドイメージに回収されない、実験性と批評性を内包し自己更新を重ねてきた表現者としての姿に光を当てる。
6章構成で読み解くコシノヒロコの創造


展覧会は6章構成。
まずチャプター0では、年表と新作インスタレーションを展開する。創作の歩みを時系列で示すとともに、本展のために制作された新作を紹介する。
チャプター1「原体験と想像力――コシノヒロコの世界」では、ファッションデザインからアート作品(ペインティング)までを総覧する。没入型の展示空間を構成し、分野を横断する表現の広がりを示す。
チャプター2「ビューティフルと大量生産――時代とコシノ」では、「コシノヒロコの歩み」とその背後に広がる時代の空気を重ね合わせる。各時代の社会状況や文化的文脈との関係の中で作品を再検証し、歴史的文脈の中で育まれてきた表現を紹介する。
チャプター3「コラボレーション――群像」では、パリを拠点に活動する現代アーティスト、マチルド・ドゥニーズとの協働を取り上げる。衣装や身体性をめぐる表現を通じ、世代や文化を超えた対話を提示する。
チャプター4「テキスタイルへの情熱――平面が立体になる時」では、ファッションデザイナーとしての仕事に焦点を当てる。テキスタイルという平面が衣服として立体へと変容する過程を通じ、造形の思想を読み解く。
チャプター5「絵描き少女と子どもたち――未来への恩返し」では、創作を支えてきた原体験と次世代への継承に光を当てる。東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が実施する子ども向け芸術文化体験プログラム「ネクスト・クリエイション・プログラム」の一環として展開する「こどもファッションプロジェクト」の成果作品も展示する。2024年度から実施している同プロジェクトでは、コシノヒロコ監修のもと、子どもたちがプロフェッショナルの指導を受けながら、ファッションショーやワークショップを通じて創造のプロセスを体験している。
本展は、コシノヒロコ個人の歩みをたどると同時に、日本が世界の文化と出会い、その影響を受けながら新たな独自表現を生み出してきた交差点を読み直す試みとして位置づける。
開催概要・観覧料・チケット情報
展覧会名:「(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO ―新説/真説コシノヒロコ―」
会期:2026年5月26日~7月26日
会場:東京都現代美術館 企画展示室 地下2階(東京都江東区三好4-1-1)
開館時間:午前10時~午後6時(展示室入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし2026年7月20日は開館)、2026年7月21日
主催:コシノヒロコ展実行委員会
共催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
企画協力:東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
出展作品:ファッション、絵画、書、映像など約200点(予定)
観覧料は一般2200円、大学生・専門学校生および65歳以上1500円、高校生・中学生800円、小学生以下無料。ペアチケット4000円。20人以上の団体は2割引き。本展チケットでMOTコレクションも観覧できる。各種障害者手帳等所持者と付き添い(2人まで)は無料。毎月第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上無料。毎月第3土曜日と翌日の日曜日の「家族ふれあいの日」は、18歳未満の子どもを同伴する都内在住の保護者(2人まで)が半額となる。
チケットはオンラインで2026年5月22日午前10時から販売、窓口販売は5月26日開始。問い合わせは03-5245-4111(代表)。