なぜトッズは渡辺翔太を選んだのか 日本人男性初アンバサダーに込めた価値と、その意味

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「シンプルで上品で、それこそが至高だという点は、僕自身の好みにもぴったり合っていますし、そうした価値観に強く共感しています。自分自身も、シンプルだけれど美しい男でありたい、という気持ちがあります。本当に、語り出したらきりがないほど、魅力を感じているブランドですね」。渡辺翔太さんが、イタリアのラグジュアリーブランド、トッズの日本人男性初のブランドアンバサダーに就任した。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)

イタリアのラグジュアリーブランド、トッズは2026年1月26日、都内で「トッズ ブランドアンバサダー就任記者会見」を開催し、渡辺翔太さんが日本人男性として初めてブランドアンバサダーに就任したと発表した。会見には、渡辺さんがトッズのコレクションを着用して登場。調印式とトークセッションが行われ、就任に至った背景やブランドアンバサダーに起用された心境、ブランドに対する思い、ビジュアル撮影時のエピソード、今後の活動への考えなどを語った。

トッズが語る起用の背景──価値観とビジョンの一致

会見の冒頭であいさつに立ったトッズ・ジャパンのジュゼッペ・カヴァッロ社長は、今回の起用について「本日は、とても重要なパートナーシップが始まる日です」と述べた。

起用理由については、「渡辺さんとトッズの、価値観とビジョンにおける深い共感と一致から生まれたものです」と説明。「渡辺さんの上品でクリーンな佇まい、そして決して誇張されることのない自然体のエレガンスは、トッズが長年大切にしてきたタイムレスで洗練された美意識を体現しています」と説明した。

さらに、「私たちはこのパートナーシップを心から誇りに思っており、渡辺さんと共に歩むこれからの未来を切り拓いていくことを、とても楽しみにしています」と語り、アンバサダーとしての今後の活動に期待を寄せた。

日本人男性初の就任が示すもの

今回の起用は、トッズにとって日本人男性として初のブランドアンバサダー起用となる。トッズ側は、渡辺さんの上品でクリーンな佇まいや自然体のエレガンスが、同社が重視するタイムレスで洗練された美意識と高い親和性を持っている点を理由に挙げている。

加えて、常に努力を重ねる姿勢や誠実な人柄が、品質やクラフツマンシップを大切にするトッズの価値観と共鳴している点も評価されたという。若年層から大人の世代まで幅広い層から支持されていることも、ブランドの魅力をより多くの人に届けたいという方向性と合致した。

渡辺翔太が受け止めた「史上初」という重み

調印式後、渡辺さんはアンバサダー就任について、「ブランドアンバサダーに就任できたことを本当にうれしく思っています」と喜びを語った。一方で、「日本人男性として史上初ということで、身の引き締まる思いです」と、その重みも率直に明かした。

今後については、「これから、よりトッズについて勉強し、皆さんにその魅力をさらに伝えていきたいです。そして、アンバサダーにふさわしい自分に成長できるよう、精進していきたいと思っています」と述べ、責任感と前向きな姿勢を示した。

「上品でクリーン」という評価への率直な反応

トークセッションでは、起用理由として挙げられた「上品でクリーン」「誠実」「努力を重ねる姿勢」といった評価について、渡辺さん自身がどう受け止めているかが話題となった。

渡辺さんは、「正直に言うと、すごくハードルが高いなという思いがありました」と率直な心境を吐露。「『上品でクリーン』というキーワードが出たときに、少し笑いが起きたのを感じて、『あれ、イメージと違うのかな』と、記者の皆さんと自分の間に少し相違があるのかなと思ったりもしました」と、冗談を交えて振り返った。

その一方で、「何かをやる上で、自分の欲求を満たしていくというよりも、仕事に対して、目の前に訪れた一つ一つの出来事に誠実に向き合っていくという姿勢は、確かに自分の中で大切にしてきた部分です」と説明。「その点で、トッズのものづくりに対する考え方と、僕自身が仕事をする上で大切にしている考え方は、とてもマッチしていると思っています」と語った。

ビジュアル撮影から感じたトッズの哲学

就任発表の映像とキービジュアルの撮影についても、渡辺さんは印象深いエピソードを語った。

「一つ一つの工程において、商品がいかに美しく、きれいに見えるかという点に、しっかりと目を向けていらっしゃることを強く感じました」と述べ、「そうした丁寧さを大切にしながら進められていて、同時に、僕自身がきちんと良く映っているかどうかという点についても、配慮していただきました」と振り返った。

さらに、「視野がとても広く、洗練された空間での撮影でしたので、僕自身もこの撮影を通して、本当に大きな刺激をいただきました。トッズと僕の空気感や色味の相性は、とても良いと感じています。我ながら、相性抜群だなと思っています」と語り、プロダクトと人の双方を引き立てる姿勢に、ブランドの哲学を重ねた。

ミラノで実感した「シンプルこそ至高」

昨年9月、渡辺さんはミラノ・ファッションウィーク期間中にトッズのショーに出席している。トッズの魅力を改めて問われると、「『シンプルこそ至高』だと思っています」と即答した。

「足し算をしていくことは比較的やりやすいかもしれませんが、引き算をするというのは、とても難しいことだと感じています。その点で、トッズは本当にすごいなと思っています」と述べ、「アイテムは見た目としてはとてもシンプルなものが多いですが、その中に、質の高さや上品さがしっかりと感じられます」と説明した。

さらに、「一見すると、上品だからこそ少し遠い存在に感じられる部分もありますが、実際に身にまとうと、日常やライフスタイルに自然と溶け込んでくれます。その『上品さ』と『日常性』を両立している点に、いろいろな可能性が詰まっているブランドだと思っています」と語った。

愛用アイテムとスタイリングが語る日常性

現在愛用しているアイテムとして、渡辺さんはミニサイズのショルダーバッグを挙げた。「スマートフォンやリップクリームなど、本当に必要最低限のものが入るサイズです」と説明し、「普段から荷物は比較的少ない方なので、サイズ感もちょうどよく、今はほぼ毎日のように肩から下げています」と明かした。

「使えば使うほど革の質の良さを実感できますし、一緒に過ごした時間が形となって、少しずつ色味が変わっていく、その革ならではの風合いを楽しめるところも魅力です」と、レザーアイテムならではの価値にも触れた。

会見当日は、「パシュミー」の愛称で親しまれるレザージャケットと、トッズを象徴するドライビングシューズ「ゴンミーノ」を着用。「柔らかさもあって、着心地は抜群です。本当に『これがレザーなのか』と思うくらい軽いです」と述べ、「さっと羽織って街に溶け込める上品さがありますし、動きやすいので、めちゃくちゃ踊れると思います」と笑顔を見せた。

靴についても、「履き心地は抜群です。本当に歩いていても疲れないですし、どこまでも歩いていけそうな気がします」と語り、「次に機会があれば、このドライビングシューズを履いて、ミラノまで歩いて行こうかなと思っています」とコメントした。

そして、「真面目に話している部分よりも、意外と話が少しそれたところがワイドショーで使われたりすることが多いんですよね。 真面目に話しつつ、あえて少し脱線するというのも、一つのテクニックなのかなと感じています。今日はアンバサダー就任の会見なので、いつもより茶目っ気は少し控えめにしていますが、そのあたりも含めて受け取っていただけたらうれしいです」と付け加えた。

2026年の目標とアンバサダーとしての決意

終盤では、Snow Manとしての活動にも話題が及んだ。渡辺さんは、「Snow Manは5周年を終え、2026年は年をまたいで五大ドームツアーを行いました。結果として、約78万人の方にお越しいただくことができました」と振り返った。

一方で、「それだけ公演を行っても、まだライブを観られていない方がたくさんいらっしゃるのも事実です」とし、「目標としては、ライブの公演数を少しでも増やしていきたいです。動員数としては『目指せ100万人』が、今年の一つの目標です」と語った。

最後に、ブランドファンと自身のファンに向けて、「トッズが僕を選んでくださったことに対して、『渡辺を選んでよかった』と思っていただけるように、トッズの魅力をしっかりと伝えていける存在になりたいです」と述べ、「トッズの上品さに負けないよう、自分自身もより上品で大人の男として成長しながら、トッズ、そしてSnow Manの渡辺翔太として、お互いの魅力を発信していけたらと思っています」と決意を語った。

トッズ(TOD’S)

20世紀初頭、イタリア・マルケ州で小さな靴工房として創業。職人による革製品づくりの伝統を受け継ぎ、メイド・イン・イタリーにこだわったラグジュアリーレザーグッズを展開している。1970年代後半に誕生したドライビングシューズ「ゴンミーノ」をはじめ、控えめで洗練されたイタリアンライフスタイルを世界に発信し続けている。

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