
ホンダ・レーシング(HRC)とミズノは1月20日、ユニフォーム供給に関するパートナーシップ契約に基づく2026年シーズン用の新ユニフォームを、東京都内で開いたメディア向け発表会で公開した。2026年シーズンからHRCの二輪・四輪レーススタッフが着用する。ホンダとして、二輪、四輪、日米で統一デザインのユニフォームを導入するのは初めて。

東京ポートシティ竹芝(東京・竹芝)で開催された発表会には、HRC渡辺康治社長と、ミズノ代表取締役専務執行役員の七條毅氏が登壇し、今回の取り組みの背景や新ユニフォームの特徴を説明した。
両社は2025年12月に、ユニフォーム供給についてのパートナーシップ契約を締結した。HRCはホンダのモータースポーツ活動を担う組織として、二輪、四輪を含む幅広いカテゴリーで活動している。渡辺社長は、米国拠点の体制変更を含めた組織再編に触れ、「日米のHRCがそれぞれの強みを持ち寄り、世界で戦う体制が整った」と語った。
新ユニフォームは、FIMロードレース世界選手権MotoGP、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)、北米IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)、インディカー・シリーズ(IndyCar)、全日本スーパーフォーミュラ選手権(スーパーフォーミュラ)、SUPER GTシリーズ(スーパーGT)GT500クラスなど、国内外の主要カテゴリーに参戦するHRCスタッフが着用する。
最大の特徴は、日米で基本デザインを統一し、二輪・四輪の複数カテゴリーを横断する共通のデザインモチーフを採用した点にある。デザインはHRCデザインチームと連携して構築し、シンボルカラーであるトリコロールのラインを全カテゴリー共通のモチーフとした。
配色はカテゴリーごとに異なり、MotoGP用は身ごろを赤、F1用は白を基調とし、それ以外の四輪レース用はショルダー部分をネイビーとした。渡辺社長は、トリコロールの赤を「勝利にかける人間の情熱」、青を「理論に基づく技術力」、白を「モータースポーツを愛するすべての人々」に位置付けると説明した。
機能面では、ミズノのウエア設計技術「ダイナモーションフィット」を、アウター類、シャツ、ポロシャツ、パンツなどに採用し、作業時の動きやすさに配慮した。消臭素材「ミズノデオドラントテープ」、吸湿発熱素材「ブレスサーモ」、吸汗速乾素材「ドライサイエンス」も用途に応じて取り入れている。制電素材やリサイクルポリエステル素材など、環境配慮型素材も採用した。

渡辺社長は、レース用ユニフォームについて「企業やスポンサーのステートメントであると同時に作業着でもある」と述べ、多様な地域や気候条件で使用されることを前提に設計したと説明した。その上で、「多くのカテゴリーにまたがる要求を満たすには、ミズノの開発力、技術力が不可欠だった」と語った。また、2026年については「MotoGPとF1というトップカテゴリーの両方に挑戦する企業として、新たな局面を迎える年になる」との認識を示した。
七條氏は、ミズノが2026年に創業120周年を迎えることに触れ、「その節目の年に、世界最高峰の舞台で挑戦を続けるHRCをサポートできる機会を得た」と述べた。約30年前にモータースポーツ向け装備を提供していた経験にも言及し、今回の取り組みを「グローバルなモータースポーツの舞台に再び関わる機会」と位置付けた。
両社は、新ユニフォームのデザインをベースにしたアパレルグッズの展開も計画している。2026年内に一部ラインアップを販売する予定で、HRCブランディングのグッズを通じて、ファンとの接点を広げる方針だ。



