モンチッチ誕生50周年記念「モンチッチ展」松屋銀座で開催

1974年の発売以来、世界中で愛され続けるぬいぐるみ「モンチッチ」の誕生50周年を記念した展覧会「モンチッチ展」が、2025年8月13日から25日まで、東京・松屋銀座8階イベントスクエアで開催されている。開幕前日の8月12日にはプレス内覧と会見が行われ、「しなこ×モンチッチ」コラボシリーズを手がけた原宿系動画クリエイターのしなこさんがゲストとして登場した。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)
歴代モデルや貴重な資料、時代ごとの展示ゾーン、着せ替え体験「ブティックコーナー」も登場

会場では、歴代モデルや貴重な資料を時代ごとに展示し、国内外の多彩なデザインを紹介している。記念グッズの販売や着せ替え体験ができる「ブティックコーナー」もあり、幅広い世代が楽しめる内容となっている。
名前の由来と誕生の背景
モンチッチは1974年、セキグチから発売された。体はぬいぐるみ、顔と手足はソフビ製という、当時としては画期的な仕様と、おしゃぶりポーズやそばかすの愛らしさで人気を博した。名称はフランス語の「モン(mon/わたしの)」と「プチ(petit/小さく可愛いもの)」を組み合わせ、「わたしのかわいいもの」という意味を込めた。
1972年には、前身とされる「くたくたモンキー」が登場した。体が柔らかい「くたくたシリーズ」の中でも特に人気のあった猿のぬいぐるみで、顔と手足はソフトビニール、その他はぬいぐるみという構造だった。こうした要素が、後のモンチッチに受け継がれた。
翌1975年に海外展開を開始し、1985年にはパリ以外での販売を一時休止したが、1996年に再販した。令和の時代には、ファッショナブルなデザインや多様なコラボレーションが増え、新たなファン層を開拓している。
しなこがゲスト登場 昭和・平成・令和を一度に楽しめる展示

しなこさんは会場を見て、「モンチッチのこれまでの歩みをすべて見ることができる、素晴らしい展示だと感じました。昭和、平成、令和と、時代ごとにゾーンが分かれていて、とても楽しかったです。見どころがたくさんあり、すべて伝えきれないほどです。モンチッチ誕生の話や、私も知らなかったエピソードを知ることができて、とても嬉しかったです。本当にたくさんの種類のモンチッチや、その友達が展示されています。海外ではこんなデザインもあったんだとか、コスチュームや表情など、さまざまなバリエーションを楽しんでいただけたら」と語った。
お気に入りは「ブティックコーナー」 女の子の夢が詰まった空間

お気に入りは、着せ替え体験ができる「ブティックコーナー」。「女の子の夢が詰まった部屋でした。どの衣装もとても可愛く、着せ替えが大好きだったので、今でも欲しいと思うようなアイテムがありました。今では入手困難な貴重なものも展示されているので、この機会にぜひ見ていただきたいです」と話した。
香り付きコラボ「わたあめちゃん」「ユニコーンちゃん」を披露

会見では、自身がプロデュースした香り付きモンチッチ「わたあめちゃん」と「ユニコーンちゃん」を披露。ユニコーンちゃんを頭に付けたしなこさんは、「この2体は、なんといい香りがするんです。いちごの香りがふわっと漂います。持ち歩いていても癒される香りです」とコメントした。
制作のこだわりとアレンジの楽しみ方
前髪は、自身とおそろいのぱっつんにし、ピンクとパープルを基調に毛並みにキラキラ糸を混ぜたという。「足や角の色までこだわり抜きました。『ザ・しなこ』『ザ・原宿』なモンチッチが作れたと思います」と胸を張った。制作過程では「あれもやりたい、これもやりたいと詰め込みすぎてしまい、少し引き算もしました。ハートの頭飾りを付ける案もありましたが、あえて付けないことで、小さいお子さんでも自分の好きなアレンジができるようになりました。前髪にお気に入りのピン留めを自分とおそろいで付けるなど、自由に楽しめると思います」と明かした。
物販コーナーには限定グッズが多数

物販コーナーには、コラボ商品以外にも多数の限定グッズが並ぶ。しなこさんは「本当に興奮しました。可愛い限定商品がたくさんあって、全部欲しくなりました」と笑いながら、「リバイバル渋谷ギャル」と「復刻モンチッチ キーチェーン 女の子」の2点を選んだ。
しなこの推しは「リバイバル渋谷ギャル」と泣き顔キーチェーン
「渋谷ギャルは可愛すぎます。この子が一番気に入りました。髪がツインテールになっているのも珍しいですし、前髪のくるんとした感じがギャルっぽくて可愛い。まつ毛も上下にふさふさで、ヒョウ柄も素敵です。いまギャルブームが来ていますから、この子は本当に可愛いと思い、選ばせていただきました。

もうひとつは、キーホルダー集めにはまっているので、泣き顔のモンチッチのキーチェーンです。この泣き顔が本当に大好きで、すごく癒されます。展示を見たとき、かなり初期の頃からこの泣き顔の子がいたことを知りました。タグの丸い文字も可愛いなと思って選びました」と話した。
来場者へのメッセージと今後の展望
「モンチッチと一緒に成長してきた私のような女の子や、発売当初から愛してくださっているファンの方にはもちろん来ていただきたいです。海外での人気も高いので、この展覧会をきっかけに日本旅行に来ていただけたら嬉しいです。さらに、新しい世代、私のファンの小さいお子さんたちにもモンチッチの魅力を知ってもらいたい。ママと一緒に手をつないで、親子で来てくれたらいいなと思います」というしなこさん。
「次回はどんなモンチッチに」という質問には、「お楽しみに、ということで。ワクワクは続きますので、もしそうなったら、またワクワクするモンチッチをお見せします」と答えた。































