
ヴェイン(VEIN)は7月15日、東京・恵比寿の自社ショールームで2026年春夏コレクションを発表した。「VEIN THE COCKTAIL NIGHT PREVIEWING THE 2026 S/S COLLECTION」と題された今シーズン。プレビューでは、「HURT COMMUNE」をテーマに、医療用具やテーピングのプロポーションを転用したデザインなどがラインアップされた。Photos: Courtesy of VEIN
包帯やアンクルサポーター、エルボーパッドといった「治療」にまつわるアイテムの形状を、ユーモアと詩的感性をもって再構築した今シーズン。ハンドドローイングのロゴをあしらった包帯風ファブリックや、医療現場の機能美を想起させるアームカバーバッグなどが登場した。
オーバージャケットには、2025/2026年秋冬コレクションから継承された構造的な工夫が見られた。二つのフロントボタンでショルダーラインを安定させつつ、ウエストのシルエットを変化させる仕様が採用されている。シルエットはタイトからルーズ、バギーまで幅広く、イレギュラーフォルムのタンクトップも展開。身体との「距離」を着る者が選べる設計となっている。
素材には、かすれ感と耐久性を併せ持つディストレスド・バルキーテリー、肌なじみのよいオーガニックコットンワッフル、通気性に優れたシルクとカシミヤのブレンドニットなど、酷暑の都市環境にも対応する機能性と軽やかさを両立したファブリックが使われている。
色は、ピンク、ベージュ、オレンジ、パープル、ミントグリーン、オフホワイト、ペールグレーなど、柔らかくくすんだ色彩が中心。視覚と触覚の両面で、身体の感覚の揺らぎを包み込むようなトーンが基調となっている。
「HURT(痛み)」と「COMMUNE(共鳴)」をテーマに、身体や他者との関係性に焦点を当てたコレクション。
ヴェイン(VEIN)2026年春夏コレクションLOOK























