「大変貴重な体験をさせていただきました。これから映画の撮影に入りますが、この経験をこれからの撮影や役に生かせればと思っています」と語る黒谷友香さん。女優の黒谷友香さんが5月30日、東京・渋谷のWITH HARAJUKU HALLで行われた2024/2025年秋冬「ヒロココシノコレクション(HIROKO KOSHINO Collection)」にゲストモデルとして登場した。Photos: Courtesy of HIROKO KOSHINO
黒谷さんが来年公開される映画『ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯』にコシノヒロコ役として出演することがきっかけとなったもの。黒谷さんは千鳥格子のノースリーブジャケットとパンツに、折り紙のような襟が印象的な白いシャツを組み合わせたスタイル、刺し子を思わせる素材や帯を彷彿(ほうふつ)とさせるベルトなど、日本的なムードのボレロとドレスのコーディネート、花のモチーフを連ねたレースのドレスの3体を着用し、ランウェイを歩いた。
コシノヒロコさんの原点であるオートクチュールと、「ヒロココシノ」ブランドの柱であるプレタポルテを一本化し、「ヒロココシノコレクション」として発表する初めてのコレクションとなった今回のファッションショー。黒谷さんはショー終了後、ファッションショーで身に着けたシックなデザインから一転し、コシノヒロコさんが描いた絵画から作ったという最新コレクションを身に着けて登場。「私、ヒロコなので、 出ないでどうするってことで」と笑顔。
コシノヒロコさんは「映画の中でヒロコ役ですし、モデルとしても多くの経験を積んでいて、背の高いモデルと並んでも全く引けを取りません。記念に是非出演してほしいとお願いしました。こんな美しい方が私の役を演じることで、私のイメージも大きくアップしますし、とてもうれしい」と話した。
また、コシノヒロコさんは「もう目がね。彼女の目はとても素敵で、じっと見つめられると体がすくんでしまうような、ミステリアスな雰囲気があります。美しさを引き出し、それを表現するのが私たちの役目です。映画でのヒロコ役とは違い、今日のファッションショーでは黒谷さんの美しさを別の形で表現できたと思います」とコメント。
ショーで黒谷さんが着用したコレクションについて「彼女は乗馬をしているので、スポーティーな体型です。スポーツウェアが似合うと思いますが、彼女の本当の美しさはミステリックな美しさ、何とも言えない雰囲気にあります。ショーでは、カジュアルなイメージをエレガントに見せる服を着てもらいました。本当はもっとスポーティな服が似合うと思いますが、必ずしも似合う服を着せる必要はありません。だから、あえて違う個性の服を着せたので、本人も驚いたと思います」と説明した。
ショー終了後、黒谷さんに別の作品を着てもらった理由については、「私は絵を描いていて、アートとファッションは一体だと考えています。それがこの服の生地にも表現されています。私の絵とファッション、ファインアート、そしてファッションテキスタイルが一つになった感覚で、代表的な絵から服を作りました。ショーでは別の服を着てもらいましたが、本当はこの服が一番似合う、写真を撮るならこの服が良いと思いました」と語った。一方、コシノヒロコさんの狙いを聞いた黒谷さんは「新しい自分を発見してびっくりしました」、「言葉が出ません。今、そうだったんだと分かりました」と驚いた表情を見せた。
2024/2025年秋冬「ヒロココシノコレクション(HIROKO KOSHINO Collection)」黒谷友香さん着用LOOK
黒谷友香さんプロフィール
女優。大阪府出身。雑誌「mc sister」の専属モデルとしてファッション誌を中心に活躍し、19歳で映画「BOXER JOE」に出演して女優デビュー。その後、多くの映画・ドラマ・CMに出演。バラエティー番組やラジオパーソナリティー、執筆活動など、多方面で活躍している。趣味は乗馬とDIY。東京と千葉の二拠点生活を25年以上続けており、そのライフスタイルが幅広い層から注目されている。