プレミアム・テキスタイル・ジャパン2024年秋冬とJFW ジャパン・クリエーション2024が10月31日と11月1日に開催

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日本ファッション・ウィーク推進機構は、2023年10月31日と11月1日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムホール展示ホールEとロビーギャラリーで「プレミアム・テキスタイル・ジャパン2024年秋冬(Premium Textile Japan 2023 Autumn/Winter)」と「JFW ジャパン・クリエーション2024(JFW JAPAN CREATION 2024)」を開催する。画像は昨年11月の「プレミアム・テキスタイル・ジャパン2023年秋冬(Premium Textile Japan 2023 Autumn/Winter=PTJ)」から。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)

「プレミアム・テキスタイル・ジャパン」は、付加価値の高い素材を提供するテキスタイルメーカーと、アパレル・リテール企業のバイヤーやデザイナーブランドのデザイナーとのビジネスマッチングの場を提供するビジネス商談会。今回は新規5社を含む71社が出展し、織物短繊維(コットン、麻、ウール、複合)30社、織物長繊維(化合繊、シルク、機能素材、複合)20社、染色、後加工、プリント、刺しゅう・レース、皮革13社、服飾資材、ニットファブリック、撚糸(ねんし)、パイルファブリック8社が、2024年秋冬向けの新商品を紹介する。

また、全国の産地や企業が集結する「JFW ジャパン・クリエーション」には、46件/217社が参加し、テキスタイル(32件)、服飾資材(7件)、繊維関連・製品(2件)、皮革・毛皮(5件)の新商品や新企画を発表する。

今回、プレミアムテキスタイル・ジャパンとJFW ジャパンクリエーション共有スペースのロビーギャラリーには、JFW テキスタイル事業の新企画として、繊維ファッション業界で注目されるトピックを探る「What’s Next」コーナーが新設される。「What’s Next」は、前回のプレミアム・テキスタイル・ジャパンからスタートしたもので、出展社が「次の売れ筋となるテキスタイル」1点を展示し、来場者が人気投票を行う参加型企画「What’s Next」 -Textile-を拡大する。また、新たに「サステナブル・テキスタイル」の啓発と促進を目的とした「What’s Next 」-Sustainable-と、「What’s Next -Seminar-」も実施される。

「What’s Next」 – Textile -は、前回のプレミアムテキスタイル・ジャパンに加えて、今回はJFW ジャパンクリエーションの出展者も参加し、展示点数も増加する。また、「What’s Next」 –Sustainable-は、これまでトレンド&インデックス・コーナーで展示されていたサステナブルな素材を独立させ、わかりやすくアピールする。さらに、「What’s Next」 – Seminar -は、2日間にわたってセミナーを開催する。

セミナーに関して、初日は「Fashion x Gen-AI Front Runners ファッション分野の生成 AI活用の最前線」をテーマにAI活用によるファッションとファッションテキスタイルの進化について3部構成で紹介する。第1部(14:00~14:30)では、Open Fashion 最高執行責任者の上条千恵氏を講師に招き、「生成AIを活用したテキスタイルデザイン」についてのセミナーが行われる。また、第2部(14:40~15:10)では、「企業、学校での生成AI活用」、第3部(15:20~15:50)では「ファッションテック企業の制生AI活用術」に関するトークセッションが予定されている。

2日目は14:00から、ザ・ウールマーク・カンパニー 商品開発・教育・ライセンス担当マネージャー西沢智裕氏を講師に、「ウールと循環する繊維」を開催。ファッションにおける欧州の法規制や、サーキュラーデザインの考え方、ウールマークの事例、オーストラリアのサプライチェーンの仕組みを挙げながら、ウールの循環経済における可能性について説明する。

また、11月1日の13:00、14:30、17:00に東京国際フォーラムホールDでJFW ジャパン・クリエーション関連プログラム「PIGGY’S SPECIAL ピッグスキン・ファッションショー」(主催:東京都、東京製革業産地振興協議会)も開催される。今回、プロ部門には小浜伸彦とリバー ガラム ジャンによるリブ ノブヒコ(RIV NOBUHIKO)、西山景子のケイコニシヤマ(KEIKO NISHIYAMA)、新津祥太がデザインするニーツ(niitu)の3ブランドが参加。プロ部門各10作品に学生部門の東京都各種学校、専修学校12校による計80作作品を加えたショーを発表する。

そのほか、前回のプレミアム・テキスタイル・ジャパンでは学生の入場が解禁されたが、プレミアム・テキスタイル・ジャパンとJFW ジャパンクリエーションの同時開催となる今回も学生の入場を継続。前回は1日だけだったが、今回は2日間とも学生が入場できるようになった(ただし、Webによる事前登録者に限定)。

説明会で、日本ファッション・ウィーク推進機構の古茂田博事務局長は、「What’s Nextは、次は何、という意味です。今回はテキスタイル、サステナブル、セミナーの3本柱ですが、What’s Nextカンパニー、What’s Nextテキスタイルメーカーなど、ほかにもいくつかのアイデアを考えています。プレミアム・テキスタイル・ジャパンやJFW ジャパンクリエーションの出展企業ではない企業や、機械メーカーや印刷メーカーなど、繊維業界以外にも注目に値する技術を持つ企業はあります。それらをテキスタイルに活かせれば。また、AIに関しても、数年前にはファッションやテキスタイルに活用されることは想像していませんでしたが、加速度的に進化し、さまざまな可能性が広がっています。今後もWhat’s Nextとしてニューカマーや新しい概念を紹介し、クローズアップしていきたいと考えています」と語った。

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