タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)2023/2024年秋冬コレクション〇Rakuten Fashion Week TOKYO 2023 A/W

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タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)は楽天ファッション・ウィーク東京2023秋冬(Rakuten Fashion Week TOKYO 2023 A/W)5日目の3月17日、楽天による支援プロジェクト「バイアール(by R)」のサポートの下、東京国立博物館表慶館で2023/2024年秋冬コレクション「THE TWO OF US」を発表した。

2022年春夏コレクション以来となる、ランウェイショー形式での発表となった今回。デザイナー宮下貴裕が、ある女性との関係性をベースに据えて制作したコレクションとなっている。

「彼女のことがもちろん好きですし、尊敬もしています。友達のようであり、兄弟のようでもある関係です」。

彼女を想い、また彼女が宮下に憑依(ひょうい)するかのようにして生み出された洋服の数々は、黒を基調にした静謐(せいひつ)なもの。洋服の基軸となるのは、何度も繰り返し登場するジャケットとボトムス。そこにレザージャケット、毛皮、サテンやヴェルヴェットなど、ここ最近のコレクションでは登場していなかったアイテムや素材が組み込まれている。

「女性でもなく、男性でもない」と宮下が語るように、女性合わせに変化するテイラードジャケットや、布はくとニットのワンピース、多様な丈で展開されるスカートやキュロットなど、男性モデルたちがそれらをまとうことにより、コレクションにおけるジェンダーは今まで以上に曖昧なものになっている。

主題となっている女性以外にも、「THE TWO OF US」を表現するための人物の存在が潜んでいる。コレクション全体には、宮下の青春時代を彩った伝説的雑誌『Ray Gun』のグラフィックが散りばめられており、同誌のアートディレクターを務めていたデイヴィッド・カーソンとの協業によりそれが実現。更にショー音楽を手掛けたのは作曲家・ピアニストの小瀬村晶。ピアノをベースに、コーラスやヴォーカルを織り交ぜつつも、どこか静かさを感じることのできるシンプルなメロディへと昇華されている、という。

タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)2023/2024年秋冬コレクションLOOK

宮下貴裕プロフィール

1973年東京都生まれ。服飾学校には通わず、独学で洋服作りを学ぶ。株式会社ネペンテスで企画バイヤーなどを経た後に独立し、1996年11月にKOOKS CO.,LTD. を設立、「NUMBER(N)INE」を発表する。2001年秋冬シーズンより東京コレクションに参加し、2004年秋冬シーズンよりパリ・ファッション・ウィークに参加。2009年2月20日、2009年秋冬シーズンを最後にNUMBER (N)INEを脱退、解散を発表する。2010年7月、デザイナーとして再スタートを切る「TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.」の2010年Winterコレクションを展示会形式で発表。2011年9月9日には青山にTAKAHIROMIYASHITATheSoloist.初のストア「grocerystore.」(現在は「TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.AOYAMA」に改称)をオープンさせる。2018年春夏シーズンにはTAKAHIROMIYASHITATheSoloist.として初のランウェイショーを東京で発表し、2018年 1月には第93回Pitti Immagine Uomoのメインゲストデザイナーに選ばれ、フィレンツェにて UNDERCOVERとともに2018年秋冬コレクションの合同ショーを開催。そして2019年1月15日、 2009年振りにパリ・ファッション・ウィークの公式スケジュールに復帰し、2019年秋冬コレクションのランウェイショーを開催する。

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