アシックス「S4(エスフォー)」ローンチイベント開催川内優輝選手がゲストとして登場

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アシックスジャパンは、サブ4達成を目指すランナーに向けたカーボンプレート搭載モデルのランニングシューズ「S4(エスフォー)」発売した。アシックスオンラインストアで先行発売をスタート、2月23日から一部店舗を除くアシックス直営店、全国のスポーツ用品店などで販売する。価格は2万2000円(税込)。発売に先駆けて、2月6日にはローンチイベントが開催され、プロランナーの川内優輝選手がゲストとして登場した。発表会終了後には代々木公園で試走会も行われた。Text & Photo : Shinichi Higuchi(樋口真一)

「S4」は、同社が展開するトップアスリート向けモデル「METASPEED(メタスピード)」シリーズなどで培った技術とエッセンスをふんだんに盛り込んだ上で、安定性とクッション性を高めるなど、フルマラソンで4時間未満での完走を意味するサブ4達成を目指すランナーに向けた新ランニングシューズ。フルレングスカーボンプレートを搭載しているため優れた反発性を発揮し、レース後半まで安定した足運びをサポートする。

また、今回はシューズだけでなく、サブ4達成のトレーニングのためのランニング専用プログラム「ASICS Running Program(アシックスランニングプログラム)」と、サブ4を目指すランナーを対象としたフルマラソンレース「Challenge 4(チャレンジ 4)」(主催:アシックスジャパン、アールビーズほか)」を用意。トレーニングコンテンツとして、シューズボックスの中にQRコードが入っていてサブ4を達成するためのトレーニングメニューにアクセスすることができる。リアルとオンラインでのコーチングイベントも提供する。「Challenge 4」は5月14日に大阪の淀川橋河川敷コースで、5月27日に東京の国立競技場でそれぞれ開催される。新しい取り組みとして、ランニングシューズ、トレーニングコンテンツ(ランニング専用プログラム)、「Challenge 4」参加権のセットでの販売も行っている。

ローンチイベントで、アシックスジャパンの阿部雅社長は「サブ4や目標に挑戦するランナーの方々にS4が最愛のパートナーになれば」とあいさつ。アシックスの廣田康人社長 CEO兼COOは「世の中にたくさんのシューズがあるのに、サブ4向けのシューズがないいうことは大きな不満でした。そこでアシックスの開発陣に依頼し、できあがったのがS4。シューズ、トレーニング、レースを通じて夢であり目標である4時間切りを達成し、仲間と祝福しあう、記憶と記録に残るランニング体験を提供したいと思っています。これからもランニングを楽しむすべての人に向けた製品とサービスを提供していきたい」などと話した。

また、イベントでは、廣田社長や「S4」の商品開発担当によるプレゼンテーションのほか、ゲストの川内選手、廣田社長、アシックスランニングクラブの池田美穂コーチによるトークセッションも行われた。川内選手は「S4」について「見た瞬間、デザインがかっこいいなと思いました。今までのサブ4レベルのシューズはセーフティ機能ばかりで、トップ選手が履くシューズとは違うデザインが多かったのですが、S4はメタスピードシリーズと同じようなデザインなので、履くことで『よし、サブ4をやろう』という気持ちになると思います。また、デザインは似ていますが、実際に履いてみると感覚が違う部分もありました。メタスピードのようなスピードモデルは筋力があったりトレーニングをしたりしていないと難しい部分がありますが、このシューズはすごく安定しているのでサブ4を狙うランナーにとってすごく履きやすいシューズだと思います。かかとから着地するとライドシリーズと同じようにコロンと推進力が得られるので、かかと着地のランナーにすごく合うシューズかなと思います」とコメント。

ランナー歴15年、これまで50以上のレースに出場。発売前に「S4」を履きハーフマラソンを走ったという廣田社長は「『おっ、これは違うな』と思いました。足運びをかなり前に出してくれて、自分が5分30秒くらいかなと思って見ると5分10秒ぐらいでいっているなど、自分が思ったタイムより速かったので、かなりいけるシューズだと実感しています」。

池田コーチは「履いた瞬間からしっくりくる走り心地、スムーズに重心移動ができるような感覚が得られました。最初の日から今までも履いていたように、しっくりした感じがしました」と話した。

また、サブ4達成に向けて、川内選手は「継続して練習するのが大事」とした上で「私も常に速いペースで走っているわけではありません。1週間でがんばるのは2日。残りの5日はゆっくり走っています。スピード、スピード、スピードと限界の練習ばかりしていると短期的には強くなれるかもしれませんが、長期的にがんばっていくのは難しいと思います」とアドバイス。「サブ4を達成してマラソンを一緒に走りましょう。新しいステージに向かうために、サブ4を突破してほしい」とエールを送った。

池田コーチは「ケガをしないためにランニングフォームの見直しをしてほしいし、シューズも1足ではなく安定性やクッション性のあるシューズで距離を走って、スピード練習はスピードが出やすいシューズにするなど、シューズを履き分け、練習にメリハリをつけるようなこともやってほしいと思います。速い練習が好きな市民ランナーの方も多いですが、ケガのリスクも高くなりますし、ベースの体力なども必要になってきます。サブ4を目指すのに自分に足りないのはロング走のような、ゆっくりのところなのか、スピードなのか。自分が足りない練習は何だろうというところを、S4のトレーニングコンテンツの中でもお伝えしていきたいと思っています」などと語った。

廣田社長は「Challenge 4はサブ4に特化した初めてのレースだと思いますが、コースもフラットで、ペースメーカーもサブ4のペースメーカーがつきます。ぜひ皆さんに出てほしい」とするとともに「S4は自信をもって出したサブ4ランナー向けのシューズ。これで皆さんにサブ4を達成していただきたいと思っています」などと話した。

アシックス「S4(エスフォー)」ローンチイベント

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