オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE)は、2023年春夏パリメンズコレクション3日目の6月23日、パリ市中心部の郵便局(La Poste du Louvre)で2023年春夏コレクションを発表した。テーマは「Flowers and Vases」。
有機的で柔らかい花と無機質でかたい花器、両者のかたちとつくりに着目。プリーツの生地に、曲線と直線の折り目を入れ、ひねったり、重ねたりすることで生まれる新しいフォルムに取り組んだ今回。花と花器の対照的な関係性を、繊細でありながらもたくましいたたずまいで表現した。
コレクション発表の総合演出は、パリのシャイヨー国立劇場のディレクター、ラシッド・ウランダン氏(Rachid Ouramdane)が担当。アクロバティック劇団、XYカンパニー(Compagnie XY)のメンバーをはじめとする出演者たちを率い、コレクションのテーマにある二面性を静と動として、緩急のある軽やかなパフォーマンスで表現した。
花器の首から胴にかけて緩やかに広がるシルエットに着想を得たシリーズや綿花をモチーフにしたプリントシリーズ、植物が風になびく軽やかなイメージに、空気をはらむようなブルゾン。
前にも背中にも、スナップボタンで逆さまに止められるポケットが特徴のシリーズは、ほころんでめくれる花の様子に着想を得て、機能的に発展させたデザイン。植物の茎に着想を得たシリーズのパンツは、茎の節(せつ)の部分に見立てた斜めの折り目と、そこから分かれたプリーツ目が特徴になっている。
また、天候や気分によって、形が変えられるデザインが特徴のコートシリーズも登場。ウエスト周りは内側から絞ることが出来、裾部分は内側に折り返してミドル丈でも着用することが出来る。フードに付いたファスナーを開き、前に返すとセーラーカラー、束ねるとスタンドカラーのように形が変化する。
©ISSEY MIYAKE INC.