桂由美の名作ドレスを集めた日本初のミュージアム「YUMI KATSURA MUSEUM WAKASA」が4月21日、福井県若狭町にオープンした。オープンに先駆けて4月19日に開館式典が行われた。
「YUMI KATSURA MUSEUM WAKASA」は1階と2階の2層。1階はカフェ、フォトスタジオ、ミュージアムショップ、多目的スペース。2階はミュージアムで、年代ごとのアーカイブ・ドレスや、地元出身の歌手・五木ひろしさんなど、有名人夫妻の挙式衣裳、オートクチュールドレスなど、桂由美の55年以上にわたる活動の中から代表的なドレス約60点を常設展示。シーズンにあわせて企画展も開催する。
レインボーラインとの合同お披露目（ひろめ）会となった今回。式典は桂由美が1965年に日本で初めてブライダルショーを開催したときと同じ「七つの個性をデザインする」をテーマにしたファッションショーでスタート。アルファブランカが制作した最新ドレス15点を紹介した。
式典には杉本達治福井県知事、渡辺英朗若狭町長ら約60名が出席。桂由美は「ユミカツラのドレスはここアルファブランカでつくられ、メイドインジャパンの素晴らしさを世界にアピールしてきたことを忘れてほしくない」と強調するとともに「挙式も披露宴も出来るのでみなさまに使っていただきたい」などと挨拶。
杉本知事は「展示されている素敵なドレスを見ると気持ちが華やかになり、結婚したくなります。レインボーラインの『恋人の聖地』、福井県は『子育ての県』。これで愛に包まれた『愛の聖地』になると思っています」と話した。
また、テープカットの後には、杉本知事と桂由美の対談が行われたほか、スペシャルゲストとして水森かおりさんが登場した。
ユミカツラのドレスを制作するブライダル総合メーカー「アルファブランカ」を設立した坂下志郎会長による、若狭地方の活性化を目的に構想した「BRIDAL LAND WAKASA」の中核の施設「YUMI KATSURA MUSEUM WAKASA」。純白のドレスをイメージした外観に、ユミラインのドレスの裾から着想したという未来に飛び立つ鳥の翼がデザインされている。屋外の庭園には、ドーム型ガゼボやそれに続く全長45メートルの庭園ランウェイ、鐘などが設置されていて、人前式やアニバーサリーウエディングをすることも出来る。1994年には工場自体が通産省、日本施設部門最初のグッドデザイン賞を受賞。工場見学もできるほか、宿泊できる寮も完備している。
「YUMI KATSURA MUSEUM WAKASA」概要
●所在地
〒919-1305 福井県若狭町北前川 16-16-1 TEL 0770-45-3070 FAX 0770-45-3071
●館内構成
1階／カフェ、フォトスタジオ（カメラシェアリングサービス「PaN（ パン ）」を導入）、ミュージアムショップ、多目的スペース
2階／ミュージアム／ 60点のブライダルファッションを常設展示。企画展も開催。
●開館時間
3～11月／ 10：00～18：00 12～2月／ 10：00～17：00 休館：毎週火曜日・年末年始
●入場料
一般1000円、小学生500円、未就学児無料（税込）
●展示内容
【アーカイブシーン】1960年代から2020年代を10年区切りで、各年代の代表的ウエディングドレスを3点ずつ展示。
【オートクチュールシーン】世界一軽いシルクを使用したドレス、1万3000 個以上のミキモトパールを配し、ギネスワールドにも認定された“世界一ぜい沢なドレス”など世界で1着しかないドレス28点を展示。
【著名人衣装シーン】五木ひろし×和由布子夫妻、東貴博×安めぐみ夫妻など6組の結婚衣裳を展示
●公式サイト
https://bridalland-wakasa.jp/
https://www.instagram.com/bridallandalpha/
