進美影がデザインするミカゲシン(MIKAGE SHIN)2022年春夏プレコレクション”Part of View”を発表した。
昨年の2021年春夏コレクションでは“Invisible, Visible”をテーマに、見えないものの可視化にフォーカスしたミカゲシン。今回の2022年春夏プレコレクション”Part of View”では、可視化を経て見えるようになった”今”における部分的な視点や物事の切り取り方の違和感をテーマに、ブランドのシグネチャーとなった球根柄を部分的に使うことで表現した。
進美影は今回のプレコレクションについて「カラーパレットも、よりカラフルでプレイフルに進化しています。今日の日本において、ジェンダー差別や女性蔑視などのあらゆる問題や偏見がいまだに解決しておらず、 個人の尊厳を傷つけています。また、男性のスカートルックなど、ジェンダーレス・ファッションにおいても、いまだ周囲の目を気にしてしまい抵抗があるという声を多々聞きます。多様性とは程遠い現状に、一遍的なバイアスのかかった見方に対してアンチテーゼを投じるために、アイロニーを込めてあえてこのコレクションタイトルにしました。加えて、今回のコレクションモデルにはジェンダーの枠に囚(とら)われない多様な表現者の方々をお招きし、ブランドとして社会に対する強い覚悟を持って望みました。また、本コレクションでは全てのアイテムに何かしらのサステナブル素材を取り入れています。労働環境・環境負荷に配慮して作られたウール糸やボタン、リサイクルポリエステルを使用した布地など・・・難しい挑戦でしたが、コレクションブランドの新たな可能性とクリエイティブの自由を求めて挑戦しました」としている。
また「結局のところ、服の寿命を延ばし1着1着を長く着られることが1番サステナブル」というデザイナー自身の考えから、アウターを除くほぼすべてのアイテムが家庭用の洗濯機や乾燥機での洗濯や乾燥が可能だという。
【デザイナープロフィール】
デザイナーの進美影はNew YorkのParsons School of Designを2019年5月に卒業後、同年10月から自身のブランドを現地で設立した。2020年9月に日本で初の展示会を開催、拠点を日本に移動。 WWD JAPNANやVOGUE JAPANなど、国内外のメディアが今注目する気鋭デザイナーの1人。2021年3月に開催されたRakuten Fashion Week Tokyoには、特別支援協賛枠で公式参加した。