在日イタリア商工会議所は9月23日、Web会議サービスZOOMを利用したオンラインセミナー「フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の伝統郷土料理と食文化」を開催した。当日は、雑誌「dancyu」の植野広生編集長と特別ゲストの在日イタリア商工会議所PRアンバサダー藤原しおりさん(元ブルゾンちえみ)が参加。フリッコなど、ロベルト・グルーデン(Roberto Gruden)シェフの料理デモンストレーションをフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州から同時中継し、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の食の魅力やトゥルー イタリアン テーストの狙いなどを紹介した。
本物のイタリア食材の価値を保護し、真のイタリア料理を継承することを目的としたプロジェクト「The Extraordinary Italian Taste(ザ エクストラオーディナリー イタリアン テースト)」の公式イベントプロモーションの1つ「True Italian Taste(トゥルー イタリアン テースト)」の日本におけるプロモーション活動を行っている在日イタリア商工会議所。今回行われたオンラインセミナーも「True Italian Taste」の一環として行われたもの。
冒頭、在日イタリア商工会議所のダヴィデ・ファントーニ事務局長は「イタリアはファッションやライフスタイル、食文化の国だが、イタリアには、1つの国の中に様々な国があるように全く違う文化がある。中でも魅力的なのがフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州。オーストリア、クロアチア、スロベニアなど隣国の影響を受け、すばらしい文化と食を生み出している」とあいさつ。その上で「日本人は食文化を大事にしていて、微妙な味の違いやどうして違うのか、1つの食材でどう変わるのかを理解できる。日本から本当のイタリア料理の魅力を伝えたい」と強調した。
また、植野編集長は「イタリア料理には日本人が好きなものが多い。日本のイタリア料理はすばらしいが、細かいテクニックが中心。もっと本質的なもの、イタリアの食材やイタリアの自然なども含めて、本物を知れば感動するし、違いが分かれば食の楽しみが広がると思う。ブームではなく、定着してほしい」。藤原さんは「本場の味を体感することが大切。本場のものを食べる人が増えて、これはイタリアの味とは全然違うよと言う人が増えれば。私もまたイタリアに行きたいし、コロナが終息したらみなさんにも言ってほしい」などとコメント。
グルーデンシェフは「今回は2種類紹介しましたが、日本のみなさんにフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の本当の味を知ってほしいし、違う料理を持って日本に行きたい」と話した。